赤い犯行

 

28日土曜はまたまたラピュタ阿佐ヶ谷のレイトショー。『赤い犯行』 鑑賞。この日は17時頃にチケット購入。9番だった。夜は出遅れて5分前に劇場到着。結構混んでいた。40人くらいかな。トークショーがないから空いているかと油断していた。まぁいつもの席に座れたので良かった。

 

                     

 

冒頭、化粧品のセールスマン・水島勉(神山卓三) が検事の土屋募(寺島幹夫) の取調べを受けている。水島は立ち寄った家の主婦・由布子(路加奈子)が男に襲われているのを目撃。止めに入るが、男に殴られて昏倒。気がつくと襲っていたのは水島ということになっていた。由布子は土屋の妻で、殴った男は土屋の弟の敏夫(有川二郎) 。二人は土屋にバレるのを恐れて水島に罪を着せようと偽証。「暴行傷害で10年はブチ込んでやる!」 と脅されて横から飛び込むようにタイトルが入る。
 タイトルバックは護送車から脱走する水島の姿が数枚静止画。拳銃を奪って逃走した水島は会社の同僚で恋人の明美(藤森和子)のアパートに逃げ込む。ビビッた明美は水島に一発やらせるものの、眠っている隙に警察に密告。気がついた水島は逃走。怒りの水島は由布子の家に。強引に由布子と一発! 敏夫ともみ合って拳銃が暴発。敏夫は死んでしまう。
 水島は死体を敏夫の車のトランクに入れ、由布子を連れて逃走を企てる。最初は嫌がった由布子だが、冷淡な土屋の妻としての生活に疲れ、自分から付いて行く。伊豆? 方向に逃げた二人はまたホテルで一発! 由布子の提案で、翌朝車を捨てて船で大島に逃走。すぐに車が発見され、中から敏夫の死体が発見される。大島に逃げた事もバレて、土屋の指示で警官が大島に。これ以上、由布子を巻き込めないと考えた水島は、ホテルの部屋で寝ている由不子を残して1人で三原山? に。土屋と警官に追い詰められ、由布子の目の前で火口に飛び込んで自殺。またまた横から飛び込んでくるように“終” マーク。

 

                     

 

いきなり無実の罪を着せられての逃亡劇。最後は追い詰められて死んでしまう、夢も希望もない話。敏夫が死んだあと路加奈子が、土屋に真実を話すから自首を薦める。上手くすれば2〜3年で出られるかもしれない、と言うが、水島の逃走する決意は揺るがない。
「2〜3年で出て来ても、自分の人生はそのままではない。刑務所に入る前の人生は戻らない。2〜3年も一生も同じ事だ! 」
ロクに調べもしないで犯人扱い。反権力の色が濃い、若松監督らしい作品。 被害者の身内が担当検事というのも妙な話。警官隊を指揮して現場にやって来るのも変。関係者は担当から外すのは刑事ドラマ等で良く観るシーンなのに、現実にこれはありえないでしょ。

 水島が最初に逃げ込む明美の部屋は原宿にあるという設定。明美は留守なのだが、部屋の鍵は牛乳箱に隠してあるので、水島は易々と部屋に侵入。スゲェ不用心(笑) 。これでは戸締りした事になっていないではないか。現実にこんなトコに鍵を隠している奴っているのか? この手の映画って、ストーリーよりも設定優先で、多少話が破綻していても平気なんだよな。

 しかしその辺を割り引いても良く出来ていた。ひねりも何もないが、語り口がストレートでわき道に逸れない。90分一気に観られた。

 ネットで調べると由布子を演じた路加奈子は1944年生まれ。この映画のときは20歳らしいがホントなの? 着物の似合うマダム系美人なので、どう若く観ても20代後半と言う感じ。日活の大部屋にいたらしいけど、相変わらず人の顔が覚えられないオイラは、この人知りません。


                     

 

映画は22時半終了。 すぐに劇場を出る。ラピュタから駅まで数軒の飲み屋の前を通る。露店に毛の生えたような一杯飲み屋を見ると、1人でフラフラ入りたくなる。お品書きを見ると、それほど高くはない。阿佐ヶ谷は中野や吉祥寺よりも安目の値段設定の店が多いような気がするけど、どーなんだろ? 安いのなら焼き鳥数本、ビールの一杯程度なら呑んでみたいな。

 とはいえこんな時間に飲み食いすると、次の日体重計に乗って後悔する事になる。ホントは呑むだけでなく、せいやでラーメンも食べたいのだ。あーダメダメ、絶対にダメだ。じっと我慢の子であった(古い!) 。

まっすぐ帰宅。乗り継ぎも良くすんなり。