明日は咲こう花咲こう
今夜のNECOは小百合サマの『明日は咲こう花咲こう』 。
三田明とデュエットしたヒット曲を主題歌にした作品。僻地の村に保健婦としてやって来た小百合サマの奮闘記。今観ると吉永小百合版『孤島の太陽』 と言ったところか。
村の衛生環境は最悪。井戸もなく川の水を飲料と洗濯に使っている。村民は無知で優等生の小百合サマに反発する。診療所に派遣されている医師・垂水悟郎も諦めて、任期を無事に過ごす事しか考えていない。合併派と観光派の派閥争い。怪しげな宗教家・伊藤雄之助も絡んで挫折しそうになるが、村に赤痢が発生。垂水と協力して治療に当たった事で村人たちは小百合サマを受け入れる。しかし着任早々、助産行為をしたことを合併派に密告され小百合サマは村を離れる事になる。
小百合サマのような人を僻地の村に置いておいてはいけないよ。この結末は妥当。脚本には山田信夫が入っていたのか。納得の手際の良さ。
診療所の看護婦が西尾三枝子。何で僻地の村にこんなメンコイ娘がいるのだ? まー良いンだけど。 中尾彬が小百合サマの彼氏役で出演。現在とは別人のような好青年ぶり。誰にもあるんだなぁ、こういう時代が(笑) 。
小百合サマの保健婦仲間で山本陽子が出ていた。この人はやっぱし美人だよなぁ。三田明は村長・花沢徳衛の甥っ子で東京で流行歌手になっている設定。それなのに村へチョイチョイ車で乗り付けてくるのはヘンなの。
映画の方は相変わらずの小百合節だが、これはこの人の持ち味。勉強できなかったオイラは、この手の優等生に弱いのだ。この映画のときの小百合サマは20歳。今の20歳よりも大人に見える。
監督は隠れた巨匠(と勝手に思っています) ・江崎実生。
明日は咲こう花咲こう・・・オイラにとッては嫌味なタイトル(悲笑) 。
|