あっちの方も溜まってマス(こらっ!)

 

鬱で苦しいけど、映画は観なくてはならない(んなアホな) 。先月26日土曜日はラピュタ阿佐ヶ谷のレイトショー『夕陽に赤い俺の顔』 鑑賞。毎度のことだけど、岩下志麻はキレイだな。

 
録画したものの観ていない作品も溜まっている。2009年1月25日(日) に日本映画専門チャンネルで放送した『左利きの狙撃者 東京湾』 をやっと観た。

 3年以上塩漬けしてました。ググると語っているサイトやブログは多い。何故か企画が佐田啓二になっているけど、どういう経緯でそうなっているのかは知らん。実質的な主役は出演者の順番が二番手になっている西村晃と玉川伊佐男。他サイトでも語られているけど、出演者は渋い皆さんばかり。冒頭セリフなしで射殺される運び屋(実は麻薬の潜入捜査官) が浜村純。チンピラに佐藤慶。捜査陣には細川俊夫。聞き込み先のオヤジには上田吉二郎。三井弘二や加藤嘉、富田仲次郎までいるよ。

 タイトルにある「左利きの狙撃者」 というのは実際の映画には付いていない。あとから会社が付けたのかな。刑事の西村晃と狙撃者・玉川伊佐男は戦友。戦場で西村は玉川の射撃で助けられた過去がある。玉川は西新井橋近くで貸しボート屋を経営していて頭の弱い奥さん・葵京子がいる。冒頭の浜村殺しは玉川の仕業。玉川は故郷の尾道でカミさんと暮らそうと、殺しの報酬を懐に尾道に行こうとする。段取りをつけてこようと単身尾道行きの夜行列車に乗ると、車中にあらわれる西村晃。手錠をかけるが、もみ合いになり二人とも走る列車から転落。翌朝、橋に引っかかっている二人の死体が発見される。若手刑事の石橋二郎が頭の弱い奥さんに知らせに行くが、無邪気な姿に言い出すことができなくてエンド。

 いや面白かったけど、最後に二人とも死んでしまうのはなぁ。しかも手錠で繋がったまま、橋にぶら下がっているというグロい最後。もう少しキレイな終わり方は出来なかったの。他サイトでは『砂の器』 のプロトタイプのような作品と評している人もいたが、そんな難しいことは分かりましぇ〜ん。当時の荒川・西新井橋、京成立石駅周辺とか出てくるのは貴重な資料映像か。

 玉川伊佐男は好きな男優さんの一人。『黄金の野郎ども』 とか『逃亡列車』 とか、裕次郎映画にも度々登場しているが、オイラの世代では『スーパーロボット レッドバロン』 の自転車刑事なんだよなぁ。


2009年7月29日(水) にNECOで放送した『あの夢この歌』 を観た。

 これは西條八十の音楽映画だね。制作されたのが昭和23年というのを考えると、これも貴重な資料となる作品。今観るとたいして面白くもないのだが、生きることに必死だったであろうこの時代、これを観て元気付けられた人もいたかもしれない。この手の音楽マニア必見の作品だったりして(笑)。

まだまだ塩漬け作品が溜まってマス。あっちの方も溜まってマス(こらっ!)