学園アクションは絶対にヘンだ

 

2008年6月6日に東映チャンネルで放送した『男組』 とその続編『男組 少年刑務所』 をやっと観ました。ご存知、雁屋哲&池上遼一原作の同名劇画の映画化なのだが、思いっきりくっだらねぇ!!(失礼) 。原作は読んでいないので知らないが、映画の方のストーリーはあって無きが如し。この頃の東映アクションではお馴染み(笑) ! 縛って吊るしたりのSMチックな拷問と乱闘シーンで繋いでいくだけの作品。

 主人公・流金次郎役は『男組』 では星正人。『…少年刑務所』 では舘ひろし。彼を支える五家宝連のメンバーも代わっている(二作目の面々はクールズなの? これまたよー知らん) 。宿敵・神流剛次も一作目は南条弘二。二作目は神夕介。南条弘二といえば、オタク界では平成ウルトラセブンのシラガネ隊長でしょ。今と全然違って若い!(当然) 。
 毎度の事だが野郎はどうでも良い。好きなのは二作目のヒロインの竹井みどりさん。オタク界では『大鉄人17』 の佐原博士(中丸忠雄) の娘・千恵役。子供番組らしくキレイで優しいお姉さん役だった。しかしこの人は美人過ぎて冷たい感じがする。オイラのような汚らしいオタク野郎は絶対に差別しそう。バッチイ物でも観るような目つきされそう(笑) 。
 勿論、お会いしたことはないので実物はどうだが知らないが、冷たい感じの美人って、オイラのM心が刺激されるので大好きなのだ…タマランのぉ(またこの変態が!) 。残念なことに出番は少なかった。悪のヒロイン・大関優子時代の佳那晃子さんの方が全然多かった。こっちもじょんじょろりん!! したい美人なので別に構わないけどね(こらっ!) 。

 流全次郎や五家宝連は普段少年刑務所に入っているらしいが、こいつら成人したらどうするのだ? 学校と刑務所を自由に行き来しているのもヘンだ。
 しかも神竜組の野望は全関東の学園制圧らしいのだが、これもよー分からん話だ(笑) 。高校を制圧って具体的にどうするのだ? 生徒を蹂躙してもそれは校内の話。下校したり退学してしまえば関係なくなってしまう。神竜だって卒業したらどうするの? いつまでも高校生相手に支配力を誇示してどうするの?神竜の親父は日本のフィクサーらしい。ガキの組織でも維持するのに金だってかかるだろうし、子分の生徒たちだって進路や生活がある。いつまでも“ワル” ごっこはしていられない。卒業したり中退したら尚更だ。だいいち制圧しても肝心の授業はどうするのだ? 試験だってしなきゃならない。学園が荒れていたら新入生も来なくなる。学校自体の存続も危うくなる。

 『スケバン刑事』 や『花のあすか組』 もそうだったけど、こういう作品は設定自体が妙な気がする。しかしまぁ、それを言っちゃあオシマイよ、ってトコかな。