頑張れ! リカ

 

またまたラピュタ阿佐ヶ谷。日中行われている『孤高のニッポン・モダニスト映画監督中平康』 に出撃! 12日に『混血児リカ』 13日に『混血児リカ ひとりゆくさすらい旅』 を観てきました。本当は連チャンで上映しているときに行けば、一日で済むのだが、2本一度に観るだけの体力無いし集中力にも自信が無い。オイラが勉強できなかったのはこの“集中力” のなさだろう。


                       

 

検索すると扱っているサイトやブログは多いし、ジェットコースターのような展開は書くのも面倒くさい。作品の評価も傑作扱いする人もいれば、愚作と評する人もいる。評価は様々だが、オイラはこれ傑作だと思う。特に1作目が良かった。2作目は少しダラけたかな、という感じ。とにかく人が簡単に死ぬ。血がドピューっ! である。歌も良い。二作目の予告編エンディング がyoutubeで観られる。

 主演の青木リカって何者? 決して美人ではないし演技は大根。特に1作目の台詞は棒読みである。アクションも志穂美悦ちゃんみたいにいかない。足も上がらないし、回し蹴りも出来ない。それでも妙な雰囲気があった。脱ぎっぷりも良い。あまり活躍しないで消えたようだが、こういう役しか出来なかったのかな。

 新藤兼人の脚本はジェットコースタードラマ。ストーリーは単純だがとにかく展開が早い。1作目などは施設を脱走、脱走、また脱走である。エンディングではハーレーで去っていくリカに「リカは何処へ? 頑張れリカ」 の字幕。笑える。

 2作目では基地の街・三沢が舞台。妙な模様のマントを羽織って大暴れ! 浜かおる(浜川智子@好き好き) がヤクザの女親分役で出ているのは嬉しい。そういやリカはハーレーを、どこから調達してきたんだ?

 2作とも突っ込み所満載の傑作シリーズ。今までタイトルは知っていたが特に食指が動かなかった。なのでずっと未見だったのだが、とにかく面白かった。東映のピンキーアクションよりも良かった。

 周知のようにこのシリーズは全三作。他に吉村公三郎監督作品『混血児リカ ハマぐれ子守唄』 がある。大映の女性映画の巨匠がどうして? たしかにこれも女性映画には違いはないが・・・解せない。こちらも是非観たいところだ。


                       

 

今さらながら、中平康作品にはハズレが無い。いや『闇の中の魑魅魍魎』 はハズレかな(笑) 。熱狂的なファンが多いのも分かる。どこがどう良いのか?  よー分からん映画技法を文章にする力はないので説明はできない(分かっていないし) 。だから下記のような事しか書けない。

「中平康は良いよ。とにかくこの人の作品は必見だ!!」

頭の悪い中学生レベルだが、ホンっト!! に良いよ。


                       

 

どちらも19時10分からの上映を観た。12日は昼間チケット購入。整理番号は2番だった。この時の客数は30〜40人くらい。終了後駅前のラーメン屋でつけめん食べて帰宅。

 13日は整理券を買っていなかったので早めに行く。18時に行ったら番号は13番。駅近くの長浜ラーメンでラーメン&炒飯セットを喰う。美味かった。この夜は20人くらい。前日よりも少なかった。20時半過ぎに終了。バーAに寄ってみる。21時15分頃に入って22時に退散。