ゴジラのない正月
今年の正月はゴジラ映画がありません。ここ数年は元旦の「映画の日」にマリオンでゴジラを観るのが、恒例となっていました。オイラは75年の『メカゴジラの逆襲』から84年の『ゴジラ』までの空白の9年を知っている世代なので、この手の映画には慢性的に飢えているのです。毎年正月には新作が観られるのが唯一の楽しみなのに、今年はゴジラがない。今年はどうしよう、と思っていたのですが、『劇場版セイザーX』があるというので出撃しました。寒かったけど、電車では行かずにビートル2号機(ホンダ・リード90)で出撃!場所は池袋HUMAXシネマ4。行ったのは元旦の朝イチです。この手の映画は家族連れが多い。うるさいガキどもや腹立たしい家族連れは避けて最終回の上映に行こうと思ったのだが、この手の映画は夜はやらない事が多い。特に東宝系はダメね。夕方から別な映画に変わってしまう。夜にこんな映画観ようなんて家族連れはいないもんね。商売を考えたら夜は別な作品に替えるのが賢明だ。しかしオイラのようなオタクを大事にしないとこの手の映画に未来はないぞ!
仕方が無いから朝行きました。9時からの上映。さすがに元旦のこの時間なら客は少ないだろう。最初はアニメのムシキングを上映。ムシキングは興味は無いし、チョッと寝坊したから9時には間に合いそうも無い。お目当てはセイザーXだから、ムシキングはどうでも良い。9時半過ぎに行ってムシキングの途中から鑑賞しました。中に入ったら客はオイラの他3人いた。3人もいたよ。元旦の朝なら、まともな奴なら家族と雑煮やおせち料理でも食べて一家団欒している頃だ。にも拘らずムシキング&セイザーX観に来ているとはあんたら狂ってるよ(お前が言うな!)。ムシキングの上映が終わると2人の客が出て行った。父親と小さな女の子だった。ナルホド、親娘でムシキングか。女の子だから、セイザーXは観ないのね。しかし早朝から元気だね。まぁこの程度なら許してやろう(笑)。残りの客は一人だけ。セイザーX上映後、それとなくその客を観察した。小太りした20代後半〜30代前半くらいのオタク野郎だった。こいつも使い手だな。元旦の朝から独りでセイザーXとは相当な・・・手錬れと見た!(忍者かよ)。
さてそのセイザーXだが、TV東京で毎週土曜日朝9時から放送の映画版。TVシリーズの出来はそれほど面白いものではない(番組関係者の方、失礼)。可も無く不可も無く、と言ったところである。その劇場版だから、正直あまり期待はしていなかった。強いて言うならば、女性メンバーの一人、レミー役の松山まみちゃんが見られれば良いや。このコは長い髪が良く似合うメンコイ子。スレンダーなプロポーションで大人っぽく見える。19〜20歳くらいかな、と思ったら、まだ17才だよ。それも1988年12月19日生まれというから先月まで16歳だったの?えーっ若すぎ!オイラとの年齢差を考えると、下手すりゃ親子じゃないか!
いつかも書いたけど、最近のアイドルや女優さんの生年月日を見ると絶句する事が多い。仕方ないね。この劇場版セイザーXもTV版と同様、出来の方は可も無く不可も無く。でも特撮は東映戦隊モノに比べると良く出来ていたと思う。特撮監督は平成ゴジラシリーズでもお馴染みの川北紘一か。ビックリしたのは国防軍の超兵器が何と!轟天号でした。轟天といえば『海底軍艦』、『惑星大戦争』にも登場した東宝特撮を代表する超兵器。しかも轟天が活躍するシーンの音楽は往年の伊福部昭先生の『海底軍艦』のテーマソングがそのまま使われていました。パンフレットを読むと、これは監督の大森一樹が「変に現代風にアレンジしたらアカンで!」という指示の元に使われたそうです。ヤルなぁ。この轟天の艦長を演じたのが峰岸徹、役名も神宮寺です。海底軍艦艦長の田崎潤と同じ。コダわってます。峰岸徹の神宮寺艦長は出番も少なかったけど、カッコ良かったです。『海底軍艦』観たくなりました。
映画が終わって外に出たのが11時。来る時は閑散としていたサンシャイン通りにも人が結構出てました。家族連れやカップルが多かったけど、カップルは昨夜から一緒だったの?ついつい勘ぐってヒガんでしまうエロ中年でスイマセン。しかしあれです。今年の正月はゴジラはなかったけど、轟天号が観られたから、まぁ良いかもしれません。今年は何か良いこと無いかな。無いだろうな(あって欲しいよ)。
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