自堕落なNight

 

8月から10月にかけてお馴染み『ラピュタ阿佐ヶ谷』 で行われた『銀幕ストリップ かぶりつかNight』 。全部ではないけど通ったよ〜ん(笑) 。

今回観たのは、
『実録・元祖マナ板ショー』
『(本)・噂のストリッパー』
『実録ジプシー・ローズ』
『喜劇 特出しヒモ天国』 の4本。

『かぶりつき人生』 は何度か観ているのでパス。

 例によってどの作品も詳細なストーリーはもうよく憶えていない。『ジプシー・ローズ』 以外この手の作品は明確なストーリーがないから、書くのが非常に面倒くさい。短いエピソードが微妙な感じで繋がって予定調和でエンドマークと言う感じ。

・『マナ板ショー』 は山科ゆりが観たくて行ったけど、あまり出番がなかった。一応主役の作品だったのに、派手に踊るのは現役ストリッパーの方々だった。

・『噂のストリッパー』 。これは面白かった。ケンちゃんと岡本かおりの生活が全くリンクしないで日常が進んでいく。
 舞台になるのは実在した浦安のストリップ劇場。70年代前半、浦安駅のガード下に浦安書店と言う小さな本屋があった(現在ある原勝書店とは違う) 。ある日の夕方、浦安書店で立ち読みしていたら、ニコヨン風のオッサンが店に入ってきてレジのオバサン(男だったかな?) に「ストリップどこでやってるの?」 と訊ねていた。この時オイラは浦安にストリップ劇場があるのを知ったのだ。こんな場末の街に何であるの? なんて思ったっけ(地元の方失礼) 。当時は未成年だったし、正確な場所も知らなかったから一度も行く事はなかった。この映画では浦安劇場が撮影協力。どんな建物だったかを確認できたのでラッキー! 東西線の線路から大体の場所を地図で推測したけど正確にはどこだったのかな。
 岡本かおりが浦安の街を歩くシーンがあった。この頃浦安周辺をウロウロしていたので懐かしい気持ちになった。人気子役だったケンちゃんはこの辺りから売れなくなって苦労するんだよな。人生いろいろ(by小泉純ちゃん@古い!) 。

・『ジプシー・ローズ』 は切ない話。76分無駄な贅肉もなく一気に観られた。
 監督は裕次郎や小百合サマの映画も撮っていたベテラン西村昭五郎。最初は深作監督の傑作『仁義の墓場』 風に当時の関係者の証言を流したりと実録風の展開。最後は落ちぶれてキャバレー回り。アル中で踊れなくなったローズが付き人におぶさってステージに上がる。満足に踊れない姿にキャバレーの支配人がマネージャーで夫の正邦乙彦(坂本長利) に「私は10年前に彼女のステージを観た事がある。あれニセモノでしょう。」 正邦氏は否定しない。そしてローズを引退させる事を決意する。あのシーンにはチョイとばかりジーンときた。彼女の話は『驚きももの木20世紀』 で取り上げたらしい。検索したらアップされていた。やっぱりネットはスゴイ(笑) 。

・『特出しヒモ天国』 の池令子は美しかった。スケ番よりも魅力的。芹明香は相変わらずイッちゃった感が良い。こういう社会の片隅に生息する男女の話は好きだな。自堕落な生態は観ていて安心する。しかしフライデーナイトにこんな駄文を書いているオイラも自堕落なオタク野郎だ(涙) 。