第5話
野郎!地獄へ行け
東京・・・神田・・・神保町。ご存知、本の街。この神保町の交差点にある東×堂書店。ここはエロ本専門店である。現在はネットで情報を得ることが多いから買わなくなったけど、昔はよく買ってたなァ。(特集がイイ時だけね!)『SMスナイパー』とか『マニア倶楽部』とか・・・(恥笑)。
久々に覗いてみた。こういう店の常として外からは中の様子はわからない。自動ドアを開けると中は男達の熱気?でムッとする(笑)。(モワ〜とした空気)。立ち読みしたいけど、エロ本は袋とじだから表紙から中身を想像するしかない。しょうがないから買うんだけど、家に帰って中を開けると思っていた内容と違ってたりして、もうガッカリ!哀しくなるね(悲笑)。
オイラが本を物色していた時、誰かがドアの前を横切った。自動ドアが開いて店内の様子が外の歩道から丸見えになった。そこへ通りがかった若いカップル。オイラや他の客たちを見た男の方が勝ち誇ったように言った。
「おーお、飢えた男達でイッパイだぁ!」
店内の連中がジロっと男を見た。しかしその視線に気づかないフリをして女と立ち去って行った。全く!自分には彼女がいるからって鼻息が荒いナ。でもあれだな、あんまりエラそうにしてんじゃねぇゾ!!お前の連れてる女だって大して美人じゃないじゃないか!!
誰か刺して欲しかったヨ。(ってお前がやれよ!)
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