東京の検品野郎

 

今日の夜、オイラは東京駅にいた。東京駅構内もすっかりキレイになった。これってまだ改装途中なの? それともこれで完成なのかな?
 駅内の本屋さんに入った。さくらやの裏にある本屋である。ここは東京駅内にあるというわけで、鉄道関係の本が充実している。本屋の入り口にはTVがおいてあり、鉄道のDVDソフトが流れている。昔『まぼろし探偵』のDVDが流れていて、30分くらい観ていた事がある(恥笑) 中学生だった小百合サマが出ているのだから、そりゃ見とれちゃうのも崇拝者としては当然!

 鉄道コーナーには鉄ちゃんたちが立ち読み。丸の内のリーマンでも鉄はいるんだね。その中にオイラは見た。30代後半という感じの鉄が“検品作業”をしていたのだ。つまりこいつは鉄道関係の書籍を買いに来たので、一番キレイなのを選んでいたのだ。これくらいは誰でもやることだ。しかしこいつのはスゴかった。山積みしてある『SLの写真集3種類』の他、『鉄道ファン』、『鉄道ジャーナル』、電話帳並みに分厚い『車両マニュアル』をそれぞれ下の方にあるものからひっくり返して検品、キレイな物を選んでいたのだ。
 調べ方も慣れたもの。四隅を指先でよれていないかを確認。ページをめくり製本や印刷にミスはないかを全てチェックしていた。店を広げて下のものから積み替えてチェックしていたから、最初は店員かと思ったよ。足元にカバンがあったから、この辺のリーマンかな? 普通やるかよ。少なくとも王者のオイラでもそこまではやらない。

 丸の内のサラリーマンといえば、世間でも名の通った大学を出て厳しい入社試験をパスしてきた人生勝ち組野郎のはず。そんな連中にもいるんだね、こういう使い手が(笑)。女の店員が心配そうに覗いていた。