この長い柔の道

 

映画やテレビの名脇役として活躍された高松英郎さんが2月26日午前、心筋梗塞(こうそく)のため自宅で亡くなられました。77歳。さようなら車周作先生。いろいろな作品に出られた方ですが、オイラにとっては『柔道一直線』の車周作役しかありません。格闘技はド素人のオイラですが、小学生の頃にこの番組を観て以来、オイラは車周作の弟子を自認して来ました。ドラマや原作での車先生の教えは、今でもオイラの座右の銘となっています。例えば、

「己に勝つ事が出来ずして、どうして他人に勝つ事が出来る。」

オイラは弱い人間です。今まで自分に負けてばかりです。情けない話ですが、一度も守れた事がありません。

「柔の道は己一人。」

柔をオタクに代えて、オイラは今までやって来ました。先生の教えをオイラはこれからも守っていきます。不祥の弟子ですが、天国から見守って頂きたいと思います。

押忍




 昨夜は『柔道一直線』のビデオを観て、喪に服しました。最終回、車先生の一条直也への別れの言葉に涙しました。

「長い年月であった。しかし所詮、お前とわしとは別の道を歩む男であった。それもまたよし。柔の道はひとすじではない。さらばだ、直。わしがお前に残す言葉はただ一つ。これからも柔の道を一直線に突き進め。」

今月はNECOで『巨人と玩具』放送です。じっくり鑑賞しようと思います。