今、チョっと観たい映画

 

『なんとなく、クリスタル』が観たいッス!ご存知、長野県知事・田中康夫を世に出した作品。映画化されたのは81年。原作は読んでいないから知らないが、映画の方はファッションモデルをしている女子大生・かとうかずこがミュージシャンの恋人と同棲したり、他の男とセックスしたり・・・セックスしたり・・・(ってそれだけかい!)、の日常を淡々と描いた作品だったと思う。原作はあれでしょ、当時のプレイスポットやブランド品、オシャレなレストラン等が注釈付きで書かれてたんでしょ。映画の方もそういうトコがたくさん出て、華やかな日常が描かれていた、と思う。20年くらい前に地上波でやったのを一度観ただけなので、内容は憶えていません(違ってたらゴメン)。なんとなく憶えているのは、かとうかずこが男友達数人とオシャレな店で遊んでるシーンがあったのと、ラストに高速を車で走っていくシーンだけ。たしかこの男友達の一人は医学部の坊ちゃんだったと思う。80年前後って、懐かしの女子大生ブームの頃で、そういうブームと相まって評判を取った作品だったと思う。

 こういう若者を描いた作品って、時代時代に必ずあるよね。田中康夫と同じ一ツ橋出身で作家、そして政治家といえば、石原慎太郎。50年代の『太陽の季節』、そして80年代の『なんとなく、クリスタル』。どちらもブルジョアな学生が主人公。しかしどちらもオイラとは無縁の世界だ。『なんとなく、クリスタル』が映画化された81年。オイラも大学生でした。ホ〜ント、何もなかったなぁ。女子大生ブームだったけど、オイラは学生時代、生物学的にメスに分類される人間とは一度も会話をした事がない。日活映画とオ○ニーに明け暮れる毎日でした。毎週末、『オールナイトフジ』を観ながらレポート書いてました。今もヒドイけど、あの頃もサイテ〜の暮ししてたナァ。TVで『なんとなく、クリスタル』を観たときは、同じ学生なのにあまりの違いに愕然。まぁ、仕方ないよね。この頃から既にオイラは、JOA無敵&不動の王者だったのだから。ロリコン趣味はないけれど、一歩間違えば、M崎勤になっていたかもしれない。
 それはさて置き、映画版『なんとなく、クリスタル』だが、主演のかとうかずこって、今何か出てる?歳のせいか、チョット太ったよね。でもこの映画の頃は光り輝いていた。この作品に出たことで、しばらくは『クリスタル女優』なんてレッテルで呼ばれてたと思う。キレイなのは良いけれど、華やかなイメージから好きにはなれなかった。しかしそれでもしっかりオカズにさせて頂きました!(って何だよそりゃ!)「ちくしょう!ちくしょう!」なんて言いながら、じょんじょろりん!!してたな(恥笑)。そんなあの頃を思い出してチョッと観たいな、『なんとなく、クリスタル』。80年代初頭の風景や風俗が垣間見れる、と思います。松竹映画だから、衛星劇場あたりにリクエストしてみようかな。