第7帖
なめくじに聞いてみろ

 

2001年6月の東映チャンネルでは『スパイキャッチャーJ3』(65年東映)第2話〜第4話が、日本映画専門チャンネルでは『100発100中シリーズ』(66年〜68年東宝)が放送された。どちらも007シリーズを意識したスパイアクションである。両作品とも原作は活字の魔術師の異名を持つ作家・都筑道夫。
 『スパイキャッチャ−J3』は国際警察秘密ラインTURIP
The Undercover Line of International Policeの略称)日本支部の腕利きJ3・壇俊介(川津祐介)が国際反乱謀略グループTIGERThe International Group of Esplionage and Revoltの略称)と戦う白黒のTVシリーズ。ラインナップは下記の通り。

 

話数

放送日

サブタイトル

65年10月 7日

SOS火山トンネル・前編

65年10月14日

SOS火山トンネル・後編

65年10月21日

SOSポラリス潜水艦・前編

65年10月28日

SOSポラリス潜水艦・後編

65年11月 4日

SOS大金塊・前編

65年11月11日

SOS大金塊・後編

65年11月18日

SOS原子力センター・前編

65年11月25日

SOS原子力センター・後編

65年12月 2日

SOSダムサイト・前編

10

65年12月 9日

SOSダムサイト・後編

11

65年12月16日

SOS超特急・前編

12

65年12月23日

SOS超特急・後編

13

65年12月30日

SOS死刑実験室・前編

14

66年 1月 6日

SOS死刑実験室・後編

15

66年 1月13日

SOS秘密指令・前編

16

66年 1月20日

SOS秘密指令・後編

17

66年 1月27日

SOS誘拐作戦・前編

18

66年 2月 3日

SOS誘拐作戦・後編

19

66年 2月10日

SOS暗殺計画・前編

20

66年 2月17日

SOS暗殺計画・後編

21

66年 2月24日

SOS追跡命令・前編

22

66年 3月 3日

SOS追跡命令・後編

23

66年 3月10日

SOS危機一発・前編

24

66年 3月17日

SOS危機一発・後編

25

66年 3月24日

SOS絶体絶命・前編

26

66年 3月31日

SOS絶体絶命・後編

 

原作は都筑原作の『暗殺教程』。現在も発売しているのかは知らないが、20年前に集英社から文庫化されて巻末に都筑自身の解説が書いてあった。肝心の『暗殺教程』は物置のどこかにしまいこんでしまったので詳細は憶えていない。たしか当時、都筑は東映だったかTV局だったかの依頼を受け試写室で『0011ナポレオンソロ』や『007』のビデオを見て参考にして書いたのだそうだ。内容は他愛ないスパイ活劇で東映お得意の特撮も駆使した作品。日本支部のボスJ1に丹波哲郎、J2には江原真二郎が扮した。この作品の見所はJ3の愛車・空飛ぶコルベットスティングレイである。コルベットスティングレイは現在も街中で見かける事が多い、鼻の下を長くした趣味の悪いでかいアメ車であるが、この当時のコルベットはどこかイタリア車っぽい外観で気のせいかボディもそれほど大きくなくバンパーやリアのテール周りも凝ったデザインでカッコ良かった。シフトレバーにAIRというボタンが付いていて押してギアを入れると、タイヤが引っ込みエアーが噴出して空を飛んだり、ホバークラフトのように海上を走ったりした。笑ってしまうのは車内に無線機が付いているのだが、コードの付いた黒電話の受話器なのが時代を感じさせる。しかしこのコルベットスティングレイはとにかくカッコ良かった。車の趣味はないオイラだがチョット欲しくなっちゃったヨ。実車は買えないがミニカーぐらいならと思ってデパートのおもちゃ売り場を覗いたが見当たらなかった。ミニカーを扱ったサイトで調べたら以前はトミカから出ていたのだが現在は製造中止になっているのだそうだ。
 東映チャンネルHPによるとこの『スパイキャッチャーJ3』の原版は2、3、4話しか残っていないのだそうだ。残念!DVDセットで全話発売して欲しかったよ。フィルムが残っていない作品って結構多いんだよな。以前、NECOに小林旭主演のTVドラマ『ザ・ターゲットメン』(71年)をリクエストした事があった。しばらくしてNECOの担当者から返事のメールが来たのだが、それによると『ザ・ターゲットメン』は原版が残っていない幻の作品。
1960年代から1970年代はじめのテレビ映画は原版破棄や原版所在不明のものが多いらしい。

さてもう一つは東宝映画『100発100中シリーズ』である。
ラインナップは下記の通り。
@100発100中(65年、脚本・都筑道夫 岡本喜八、監督・福田純 
            出演・宝田明、有島一郎、浜美枝、平田昭彦)
A100発100中 黄金の眼(68年、脚本・都筑道夫、小川英、福田純 監督・福田純
                   出演・宝田明、佐藤、前田美波里、沢知美、土屋嘉男)

 秘密組織ママの殺し屋の日系フランス人3世・アンドリュー星野(宝田明)が警視庁の手塚刑事(@は有島一郎、Aは佐藤充)と協力して敵と戦うアクション映画。人気アニメ『ルパン3世』のモデルという噂の作品。モンキーパンチ先生はこの作品を観て『ルパン3世』を書いたのでは?と言うマニアや評論家は多い。実際フランス人3世という設定や手塚刑事とのやりとりはルパンと銭形警部の関係を彷彿とさせるし、次元や五右衛門が出ないだけで楽しい展開。戦う敵組織はよく憶えていないのだが、とにかく強大なテロリスト?謀略組織?で登場する殺し屋の平田昭彦や土屋嘉男もナカナカ良い。何と言っても登場するヒロインもボンドガール浜美枝、ナイスなプロポーション前田美波里、11PMカバーガール沢知美と抜群の美女揃い。実写版・峰富士子とも言える色っぽいお姉サマばかり。中でも前田美波里はオイラ好みでサイコ〜だよ。沢知美も一人ならそれなりのスタイルの美女なのだが、前田美波里と並ぶと日本人体型が目だってしまって不利だよ・・・・・・カワイソ〜。浜美枝の水着姿もイカシてるぜ!!(死語)。こういう峰富士子的役どころは今なら藤原紀香あたりが適役だろうな。
 このシリーズ、難を言えば宝田明の正体が今一つ良くわからないことだろう。ママって何なんだ。宝田は口癖のように「ママの言い付けでね・・・」とマザコン青年ぶりを発揮するのだが、実の所どうなんだよ・・・・??
でも良い、前田美波里に萌え〜(キモイ言い方するなよ、このオタク野郎め!)

 話は代わるけどこの頃の作品は首都高速をスポーツカーで走るシーンが頻繁に出てくる。開通当時の首都高は現在と違ってそれほど渋滞していない。そのせいか都内の風景も未来都市を思わせる感じがして好きだ。旧ソ連映画『惑星ソラリス』で首都高は未来都市を走るハイウェイという設定で登場している。当時のロシアの人から見ると首都高は近未来な感じに映ったのだろう。気持ちわかるヨ。しかしこの時代の車はどれもカッコ良いな。4ドアの実用車でさえ凝ったデザインでイカしてる。コルベットスティングレイは本家ボンドカーに勝るとも劣らない。ハイテクというよりも機械仕掛けと言う感じでチャチなところがまた良い。ミニカーで良いからコルベットが欲しいよ。今度、中古のおもちゃ市で探してみようかな。