オイラに構うな!!

 

オイラの家の電話はリースです。零細企業なので事務所兼自宅。ビジネスホンってのを使っている。リース会社というのは西○通信である。そう・・・2ちゃんねるでもスレが立っているあの会社。なぜ西○通信なのかは知らない。以前からそうだった。
オフクロの話では昔、営業に来たので親父が契約したそうだ。事務所の机を漁ったら、現在の西○通信社長の名刺が出てきた。
 1ヶ月ほど前、ここの営業がやって来た。今の電話はあと1年でリース期間が切れる。これを解約して新しいのを入れれば今のリース料が安くなります、という事だった。話を聞くと、リース期間は延びるが安くなるのは確かだ。しかし別に現在の電話機で問題はない。行く行くは廃業するつもりだから替える必要も無い。でもこの電話機は必要だ。廃業した場合は子機を減らせば良いだけのこと。安くなる、と言う事で交換する事にした。
 今度の電話機は、電話帳登録してある得意先からかかって来ると、名前がディスプレイ表示される。以前のは番号は表示されるのだが、相手の名前が表示されなかった。そういう点では使いやすい。リースは6年。それが過ぎるとこちらの物になるそうだ。おそらくその頃になると、また営業かけてくるのだろうな。その時はオフクロも逝ないかもしれない。オイラは独りぼっちの地球人になっているだろう。そうなったら、もうこの手のビジネスホンは必要ないだろう。

 昨日、件の営業マンがやって来た。一ヶ月経ったので動作確認に来た、という。事務所と自宅。電話機の置いてある部屋に上がり自分の携帯にかけて発着信をチェック。問題なく動いているのだから、イチイチ確認しに来る必要はないと思うが。おかしいな、と思ったら案の定。事務所に戻り、セールストークが始まった。保守契約をして欲しいということだった。この保守契約をすると、毎月のリース料に加え保守契約の料金が上乗せされる。それでは以前よりも高くなってしまう。電話機を替えた意味が無くなってしまう。「どちらの方も契約されています。」 物腰は低いが、よー分からんビジネストークで押してくる。電話機なんて滅多に壊れる物ではない。保守契約なんて必要ない。一度は契約しかかったのだが、オフクロが高くなる事に難色を示した。営業マンが書いた明細書に光アダプタ工事とも書かれている。ウチはIT化していないし今後もする予定もない。

「光なんか要らないんだよな。」 
「毎月の基本料金も安くなります。」
「でも毎月のリース料は上がるんでしょ。」

 ちょっと考えさせて欲しい、という事でその場は終了。キチンと計算すれば安くなるのかもしれない。確認していない。オイラは頭悪いから、どうも仕組みがよく分からん。そもそも最初に交換するときに保守契約の話なんか聞いていないんだよな。後から言ってくるのが奴らの手口なのだろうか? この営業マンは20代後半から30歳くらい。真面目そうな感じだったのだが、少し不信感を持った。奴らも商売だから仕方ないのかもしれない。
 結局、保守契約はしないという事になった。オイラは営業マンの携帯に電話。留守電になっていたので、保守契約はしないとメッセージ。数分後に電話がかかって来た。オフクロが断っていた。逆ギレするかと思ったが、そこまで悪党ではないようだ。キレるのなら、考えさせて欲しい、と言ったときに爆発しているだろう。そういう点では、まともな対応だ。最初にもっともらしく動作確認をして見せたのは、保守契約のための布石だったのだろう。ついでに家の様子も確認したかったのかもしれない・・・まさかと思うが。保守契約は断ったから、とりあえずこちらは不利益にはなっていない。こういうセールストークにどう対応して良いのか?オイラは頭悪いし気が弱いから弁が立たないんだよ。交渉事は苦手だ。トークがダメな人間が文明社会で生きていくのは難しい。腕力でカタが付くのが一番簡単なのだが・・・しかしそれでは警察沙汰になってしまう。

都会で生きていくのは本当に面倒だ。もう放っておいてくれ!!