俺の彼女はメイドさん(笑)

 

今さらながら秋葉原も変わってしまった。今ではアニメとメイドとAKBの街である。

 周知のように昔はラジオ、オーディオ、無線の街だった。アニメショップばかりのラジオ会館も、80年代まではマニアックなオーディオ店が多かった。家庭用ビデオのない時代、オイラは4階のフジ音響や7階のエフ商会などで、1本80〜100円のカセットテープを買いだめしてはTV番組を録音しまっくていた。

ラジオデパートやラジオストアでパーツを買っては、『ラジオの製作』 に掲載されていたラジオや発信器の組み立てにチャレンジしていた。しかしオイラは高倉健さん以上に不器用なので、たいてい失敗していたなぁ(涙) 。

 レーザーディスク全盛期はリバティを回っては、ソフトを大人買いしていた。今ではすっかり無駄になってしまったが(笑) 。

 久しぶりにリバティ回り。映画コーナーはすっかり縮小されていた。代わりに増殖していたのが、AKBのコーナー。時代の流れとはいえ悲しい。AKBってオッサンのオイラには誰が誰だかさっぱり分からん。みんな同じ顔に見える。まーでもやらせてくれるのなら、誰でもイイよ(こらっ!!) 。

                                                

しかしまぁホント、メイドさん増えたね。メイドカフェってアキバに何軒あるの? しつこい客引きやヤっちゃんみたいなのがいない分安心だけど、いたらもう歌舞伎町や池袋だね。道を歩くと、ところどころにメイドさんが立っている。道行くオタクにビラを配っている。

 ドンキの前にはAKB劇場に来たと思われるオタ衆が、地べたに座り込んで自堕落な醜態を曝している。日本男児が8月15日を前にこんなことで良いのか!!(目撃したのは14日夕方) 。いや別にオイラはウヨッキーではないけれど、日本の行く末がちょっと心配(お前が言うな!!) 。しかしま、自堕落な暮しが一番イイよ。取ったり取られたり、殴ったり殴られたり、そんな事に血道をあげる暮しはゴメンだぜ。

 立ちんぼしているメイドさんをチラ見。衣装のせいもあるけど結構メンコイ。暑い中をビラ配り。お疲れさまです。そんなメイドさんに何か話しかけている若い男が数人いた。メイドさんと喋りたいのだろうが、「店に行け、店に!! 行って金使ってやれ!! ケチケチしてると益々モテなくなるゾ!! 」 オイラは若者たちにそう声をかけてやった(勿論心の中で) 。

 前の日記でも書いたが、メイドカフェってのはオタク相手のキャバクラ。ノルマはあるの? 個人的に仲良くなった客と同伴やアフター、店外デートしているコとかいるのかな。アキバのオタクにそこまで出来るスキルはないか。しかしこれヌキはないけど、立派な風俗業だ。少なくとも女を売りにしているのだから、接客業ではなく風俗だよ。

 数年前に駅周辺でビラを配っていたメイドさんが、悪戯された事件があったが、あんなのは起こって当然。耳掻きギャルが殺された事件もあった。店や女の子に風俗業という自覚はあるのだろうか。ないのだとしたら、チョッと危険だね。店側も何かあったら女の子守れるの?? 無理だろう。そういう店に来る客なんてのは、女に免疫のないオタク野郎ばかり。今まで母親以外の女に優しくされた事がないのだ。それがメイド服着たメンコイ娘に優しくされたら、一発で惚れてしまうよ。女のコにどういうコミュニケーション取れば良いのか分からないのだから、思いが遂げられなければストーカー化してしまっても不思議はない。『女の警察』 なんてのが現実にあるのか知らないが、少なくとも女の子は自覚と覚悟を持って行動すべきだろう。

 勿論、男の側も女に幻想を抱かない事。期待してはいけない。風俗嬢が客とどうこうなる事はありえない。そういう事を言うと、「いやメイドさんと付き合っている男はいる」 、とか、「客と結婚した風俗嬢がいた」 、とか反論する奴が必ず出てくる。ネットでもたまに見かける。「俺の彼女はキャバクラ嬢」 まぁネットでなら幾らでも書けるよ。反論する奴に会って訊ねると、現実にそうなったカップルを直接知っているワケではないのだ。噂で聞いたというレベル。

 そりゃ皆無とは言わない。でも数は少ないし、それは男の側に何かステータスがある場合だけだ。しかし基本的にステータスのある男はそんなトコに行かない。行く必要がない。とにかくあれだ、これはモノホンのリングではないのだ。せいぜいスパーリングや乱取りの類。いや、マスボクシングや約束組手レベルでしかないのだ。

メイドさんに声かけていたオタクくんよ、粋に遊べよ、粋にね(お前が言うな!!) 。

アキバはもうオイラのような昭和のオタク野郎の行くトコではないのかもしれない。