王者の日曜日

 

慢性的にダウナーなオイラ。天気の良い日曜日だというのにこの日も朝から鬱だった。映画でも行こうか。特に観たいのはないが、ラピュタ阿佐ヶ谷は何やっているかな。ネットで確認したら13時から倍賞千恵子の『下町の太陽』 上映。
 これはオイラ的に口惜しい思いをした作品。30数年前に毎週土曜日22時からTV東京で放送していた『日本映画名作劇場』 で観たのだが、睡魔に負けて途中で眠ってしまった。それ以来再見の機会がなかった。 周知のようにこの作品は倍賞千恵子の代表作にして、山田洋次の監督2作目の作品。主題歌もヒットした。そんな有名作なのにまともに観ていないというのは、やっぱりあれだよな(笑) 。よし出撃だ!

 行った事のある人ならご存知でしょう。ここは客席数が50程度。人気作だとすぐに定員いっぱいになって入場できなくなる。入れないかもしれない。ダメならその辺でメシ食って帰ろう。しかしそんな心配は無用だった。ぎりぎりに到着したオイラは16番。いつもの場所に余裕で座る事が出来た。有名作だから鑑賞の機会も多い。たしかDVDが出ていたはず。客の入りがイマイチだったのはそのせいかな。

 倍賞千恵子は女優さんとしては華がない気がするけど(失礼) 、庶民的という形容にピッタリ。この頃はチョッと上戸彩に似ている気がする(そうかぁ?) 。周囲にこんなコがいたら人気者だろう。下町の女の子。女工さん役が良く似合う。思えばこの映画が製作された63年は高度経済成長の時代。この頃は働く若者たちが主役の映画が多い。この作品の感想その他はまた今度。元気があったら書きます(何だよそれ!) 。

 映画が終わったのが14時半。近くのラーメン屋で博多ラーメン&炒飯で遅い昼食。たしか昨年『混血児リカ』 を観たときもここで食べたな。 映画は映画館でというマニアの方は多いが、オイラは特にそういうわけではない。それでも今日は何となく映画館で観たい気分だった。まっ! 気分転換だね。
 この映画も公開当時はこうやって観られたのかな。週休二日制のない時代。日曜日に友達や恋人と行った人もいれば、オイラのように孤独に観に行った人もいただろう。そんで帰りにラーメン食べて帰ったのかな。サイダー奮発したりして。

途中で挫折した作品を30数年ぶりに観られた。あの時のリベンジをした感がある。それでも現実には全然気分転換にもなっていない。今はいつものサザエさん症候群だ。明日は月曜日か。メンドイなぁ。

というわけで、今日も孤独な王者の日曜日でした。チャンチャン。