くたばれ!トレンディドラマ

 

今、フジの月9ドラマ『ラストクリスマス』が終わりました。『東京ラブストーリー』の続編というフレコミで始まったドラマだが、職場が同じ『ハートスポーツ』というだけで、特に関連性はない。さすがにこの手のドラマに新鮮味はないせいか、『東京・・・』ほどインパクトもなく、視聴率もそれほどでは無かったようだ。しかしこのドラマ・・・JOA王者のオイラから観て、クダラナイというか、つまらない作品だった。織田裕二も36歳。この手の作品は年齢的にもう無理じゃないの。相手役の矢田亜紀子の設定が24歳。干支で一回り違うんだよ。若く見えても矢田亜紀子と並ぶと、立派なオジン(死語?)だよ。舞台セットなど、バブル期のトレンディドラマを彷彿とさせるシーンが随所にあったが、どこか無理があった気がした。ハートスポーツの仕事も、キレイなオフィスにカッコ良いイベント会場での仕事振りは「毎日が学園祭!」という感じで楽しそう。地方の若者はこのドラマでの織田裕二観て誤解するゾ!(って今どきそんな事はないよ)。ラストはシアトルでロケ。雪の中でドラマチックに結ばれるのだが、金あるなぁ。まぁ、おとぎ話ダネ!!ところでもうすぐクリスマス。皆さんの予定は??

ヒロイン矢田亜希子はメンコイとは思いますが、どこか下品な感じがします(ファンの方、失礼!)。小百合サマや松原智恵子のような気品、品の良さがない。おまけに『東京ラブストーリー』のヒロイン・リカのような魅力的なキャラでもないし、有森也美のようなライバルもいない。結局、何がやりたいの?という感じでした。矢田亜希子の病気もあまり効果的とはいえなかった。最終回にシアトルに行かせる為だけの設定だった気もします。
 しかし今はこの手のドラマは難しいかもしれません。10年前はフローリングがあってロフトの付いた部屋って珍しくて、登場人物たちの住む部屋を見る度に「こういう部屋に住みたい!」と思ったものです。「こいつら年収幾らだよ?」と突っ込みたくなるような部屋に住んで、持っていればステータスだった携帯電話が出てきたりしていました(劇中、鈴木保奈美がトランシーバーのようなのを使うシーンがあった)。それに比べて、現在はフローリングの部屋なんて珍しくないし、携帯も小さくなってメールや
@モードの時代。あの頃、トレンディだったものがちっとも珍しくないのです。これって昔の日本映画にも言えますね。裕次郎やルリ子しゃんは、現在から見てもハイカラなマンションや庭付き車付きの豪華な屋敷に住んでいたり、銀座や赤坂でオシャレな夜を楽しんだりしていました。当時、地方であれを観た若者は憧れて上京してくる。ところが現実は甘くなくて、浜田光夫みたいに工場で汗や油にまみれて働くしかない。当時はこういう格差があったからこそ、あの手の映画が受けたのかもしれません。
 今は豪華な暮しはできなくても、そこそこの文化生活は出来る。マンションや一戸建て、車や携帯持ってても珍しくもない。憧れの対象が少なくなりましたね。だからなのか、登場人物たちがちっとも魅力的に見えなかった。『ラストクリスマス』の失敗の一つはこれかもしれません。