さらばオークラ劇場

 

 

巷で噂の『PINK HOLIC』 。定価1200円。ネットでも話題になっているらしく増刷らしい。オークラ劇場に行けば買えるというので、本日昼間、上野へ出撃! 8月に前の場所から奥の建物に移転、キレイになった。ここ昔、ハッテン場で有名な傑作劇場だったトコだよね。

 何とかゲットはしたけれど、買うときの劇場の対応には幻滅。受付で、「PINK HOLIC が欲しいのですが…」 オイラの言っている事が通じないのか? 受付脇に立っていた爺さんが、福岡の天神シネマのチラシを出してきた。「いやそれじゃなくて…」 売店に置かれていたので指し示すと「ああこれね。」 通じたようだ。ところがである。

 この爺さん、売店棚に置かれている本の一番上のモノを出してきやがった。それって客が中身を見ようと手に取ったりするから、傷がついていたり、よれていたりする。何より飢えたオタク野郎どもの手垢で汚れているではないか。そんな傷モノを売るのか。客商売だろ! 年寄りだからそういうことが分からないのだろうか? しかし気の弱いオイラはクレームを付けることも出来ずに1200円(たけえ〜) で買ってしまった。こういうときは中国人にならなくちゃダメだね。居丈高にしないとナメられてしまう。

 映画は観ないで本だけ買いに来たから、こんな傷物を押し付けられたのだろうか? 貧相で不気味な風体だから、こんな傷物を押し付けられたのだろうか? 最初は3本立て1600円は高いから、500円で1本観ていこうかと思ったけど、傷物本を出されたのと、文句をつけられなかった自分の弱さから気分を害したのでやめた! すぐに劇場を出た。もうここでは映画は観ない(って観た事ないけど…笑) 。

 ピンク映画の聖地で熱心なファンも多いオークラ劇場だが、オイラはここダメだ。幻滅! ここで観ることは永遠にないでしょう。置かれていたPINK HOLICはもう1冊あった。こちらもよれていた気がするけど、検品したわけではないので不明。奥に新品が置いてあったりして、なんて想像もしてしまう。オイラは日陰育ちのひねくれ者なんで、そういう事考えてしまうのだ。映画観ないで本だけ買ったから、客扱いされなかったってことかな。劇場にも腹が立つが、中国人になれなかった自分も嫌になる。口惜しい。

しかしあれだ、断言する。オイラは永遠にオークラ劇場で映画を観ることはないでしょう…さようなら。