さらばSRS
昨夜フジテレビの格闘技情報番組『SRS』が終了。96年4月から放送した長寿番組。深夜番組としては視聴率も悪くなったらしいが、PRIDE消滅とかコンプライアンス(って何?)、ニコヨンのオイラには理解できない大人の事情で終わるのだそうだ。
以前は毎週欠かさずにチェックしていた。しかしここ一年くらいオイラはこの番組を観ていなかった。何だか最近は格闘技観るのも疲れてしまったのだ。最終回は幾人かの著名選手を呼んでのトークだったが、暑苦しさばかり感じて観ていられなかった。
強い選手には独特の圧迫感みたいなものが出ている。この圧迫感ってのは何だろう。それはオスとして自分よりも強い生命力を持っているという事だ。文明社会では強さと言うものは一言では括れない。漫画『グラップラー刀牙』で板垣恵介氏が書いていたが、強さを測る尺度には様々な物がある。経済的に強い、政治的に強い、精神的に強い・・・等々、様々な言い方がある。しかし男の強さの尺度の中でズバリ喧嘩に強いというのは絶対に無視できない条件だ。どんなに金持ちで仕事が出来てモテモテでも、喧嘩に弱い男はバツである。学歴もなく貧乏だが地上最強。どちらがオスとして優れているかと問われれば後者である。一流の格闘家は優秀なオスとして、最大の条件である喧嘩に強い、という要素を満たしている。だから名のある格闘家を見ると、そいつは自分よりも優秀なオスである、という事実を突きつけられている気がしてしまうのだ。それが嫌で観ていなかった。もう疲れてしまった。
初代司会は武井“M”征吾。アシスタントはブレイク前の藤原紀香。開始当初はお堅い情報番組という体裁であまり面白いとは思えなかったが、当時はこの手の格闘技情報番組というのは珍しかったので、毎週チェックしていた。製作側も最初は報道路線で行くつもりだったのだろうか? それが司会が田代まさし(笑)に変わり、格闘バラエティになってから俄然面白くなった。藤原紀香もこの頃から全国区人気になった気がする。田代まさしは例の不祥事で降板。あれは2002年だったのか。
藤原紀香以後、幾人かのモデル出身タレントがアシスタントをしたが、やっぱり初代を越えられる人はいなかった。でも3代目の長谷川京子も良かったかな。この二人からは良い人オーラが出ていた。何よりも暑苦しい格闘技選手に対して優しかった気がする。
2代目の畑野浩子は短かった。他のアシスタントが3年やったのにこの人だけ1年。こう言っては何だが、この人には格闘技ラブな感じがなかった。仕事だからやっている感じが見え見えで、選手に対してどこか色眼鏡で見ていた感じがして好きにはなれなかった。これではタレントとしてもパッとしなかったのは当然だろう(ご本人失礼)。
4代目・東原亜希、そして5代目ラストの西山茉希も頑張ってはいたが、どちらも小粒な感じでイマイチだった(これまた失礼)。
この番組は放送時間が絶妙だったと思う。金曜深夜。明日は土曜日。休みの人も多かっただろう。深夜に飲んで帰る。テレビを付けると『さんまのまんま』だったり『チョナンカン』だったりすると「あーもうすぐSRSか」 観ちゃったりしていた。
オイラの場合はテレビの前でうたた寝してしまい、夜中に目が覚める。『さんまのまんま』だったり『チョナンカン』だったりすると「あーもうすぐSRSか」 観ちゃったりしていた(笑)。
専門誌でやっていたことを地上波まで持ってきた功績は大きい。特番でも良いから、また復活して欲しい。
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