五月みどりでじょんじょろりん!! 2
13日はまたまたラピュタ阿佐ヶ谷のレイトショー『牧口雄二の世界』 。この日は『五月みどりのかまきり夫人の告白』 。
オイラは20時40分阿佐ヶ谷到着。いつものラーメン屋でラーメン&炒飯食べて21時にラピュタに入る。月曜の21時のせいか、客数はオイラを含めて8人。若い女性が2人いたのは何で?
検索すると扱っている映画ブログは多い。
人気タレントの五月みどり。大学教授の山城新吾とはおしどり夫婦で二人でTVの司会などもやっている。ところが山城が生徒(森崎由紀) と浮気しているのを知って仕返しのつもりで、黄色いポルシェに乗って自分も浮気を始めるという他愛無い作品。
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最初の獲物はまたまたレッドバロンのSSTの大郷キャップ・大下哲夫。隣家の主人役。入り婿で奥さんに頭が上がらないが、五月みどりのお誘いにあっさり堕ちてしまう。五月みどりとのセックスは「天国だ!」 。すっかり夢中になって家の権利書売り飛ばした金で二人で住もうとマンションを買うが、あっさりフラれてしまう。
次の獲物はカーレーサー・沢井(白石襄) 。レースに命を賭ける姿に惹かれた五月みどりは沢井を誘惑。これまた夢中になった沢井は命が惜しくなる。レーサーは辞めてテストドライバーになる事を決意する。収入は減るが、二人の生活を考えての決断。命がけの姿に魅力を感じていたので、五月みどりはあっさり沢井を捨ててしまう。その後最後のレースに挑んだ沢井は事故でクラッシュしてしまう。
その次が産婦人科医・川村(岡八郎) だったようだが、上映されたフィルムは状態が悪くこのパートはカットされていた。この医者は「悪徳の婦人科医、次々患者を犯す」 という記事が新聞に載って破滅。
4番目はホモの美少年・泉弘美(風戸佑介) 。最初は五月みどりの誘惑を拒むのだが(なんと勿体無い!!) 、この人の魅力にはさすがのホモ少年も堕ちてしまう。この映画ではホモは病気らしい。現実にそうなのか知らないが、とにかく五月みどりとのセックスでホモは治ってしまう。元彼がヨリを戻そうとやって来るが、ボコボコにして去っていく。こいつだけは破滅しなかった(笑) 。
ラストは木元健次(伊吹吾郎) 。こいつはゴルゴ13ばりの殺し屋。五月みどりとのセックスの後に仕事をしに行く。殺しには成功するが、逃げ切れずに射殺されてしまう。
映画の合間に山城新吾と生徒の森崎由紀との他愛無い絡みがあったり、五月みどりの出ているCMスポンサー社長(北村英三) と婿養子の副社長(名和宏) の寸劇があったり。これも63分と尺は短いが面白く観られた。内容は思いっきりくだらないけど、五月みどりはしかしキレイだねぇ。この頃は35歳くらいか。絶対にこの人からは男の理性を狂わせる何かが出てるよ。真面目な話、狂わされてみたい(アホか) 。
上映されたフィルムはとにかく状態が悪くて、産婦人科医のパートの他にも細かいシーンが切れていたし、雨が降っていたシーンもあった。この辺りは残念。 AV(詳しくはないですが) と比べると、濡れ場のシーンは大人しいもの。それでも五月みどりがやっているだけでも充分お金が取れる。だけどねぇ。これは全てのピンク映画やAVに言えることだけど、作り手はセックスというものをまるで分かっていない(お前が言うな!) 。
まぁ小学校3年生の時から、生物学的にメスに分類されるヒト科の生き物と、会話したことのないオイラにこんな事を言う資格はないのだが、五月みどりがやるんだぜ。どうせなら五月みどりにしか出来ないような濡れ場を用意して欲しいものだ。
最初の大下哲夫は五月みどりと肌を重ねた時、「天国だ!」 というのだ。天国なんだよ。もう少しその辺をキチンと表現して欲しいのだ。多少の変態プレイぐらいして欲しい。別にハードなことしなくても、五月みどりという“稀代のセックスの女神” がやるのだ。言葉責めとか、男を骨抜きにしてしまうようなテクを表現して欲しかった。せめてそういうプレイをイメージさせるような撮り方をして欲しかった。「ほんほんほん」 「あんあんあん」 (by唐沢なおき) のような、型どおりのセックス見せられても面白くも何ともないのだ。まぁ現実にはそんなものなのだろう。
この手の作品って総じて型どおりのパターンばかりだ。人間のセックスなんて、所詮は穴があって入れるだけだもんね。それにそういうシーンってやりたいものをやると、作り手の趣味が出てしまうのものだと思う(あくまで推測) 。だからやりたいモノを作ると、自分の性癖を世間に知られてしまう事になるのではないか(あくまで推測) 。作り手はそれを恐れて型どおりの物しか作れないのではないかな。
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映画が終了したのが22時15分。まっすぐ帰宅。乗り継ぎも良くすんなり帰れた。やっぱしあれだ、五月みどりでじょんじょろりん!! だ。
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