JOA出撃不能!! (笑)

 

本日午後からNECOで『太陽の季節』 放送。 出撃しなくては! と思いつつも観始めちゃうと動けないよ。

 都知事のデビュー作で、裕次郎がチョイ役出演しているので有名な作品。映画の出来としては原作をなぞっただけで評価は低いが、古河卓巳監督作品って無機質な感じで好きだ。それに当時の風俗を観るだけでも一見の価値あり。ファッションから車、ヨット。登場するクラブや家屋まで全てが新鮮。目を惹いたのは長門の自宅の黒電話横にある、受話器を置くと保留音が流れるオルゴール。当時は一般家庭の電話機普及率も低かっただろうから、このオルゴールもブルジョア家庭にしかなかったシロモノだろう。

 南田洋子他、当時の日活若手女優が多数出ている。殆んどは無名のまま消えてしまった人たちだが、この頃は若さがいっぱいである。長門裕之&南田洋子の他、とにかく皆若い。裕次郎や佐野浅夫など、鬼籍に入られた方も多い。54年に製作再開したものの、赤字続きだった日活がここからブームとなり一時代を築くのは周知の通り。

 しかし毎度思うのだが、長門や裕次郎たちの役は高校の拳闘部員。不自然だ。彼らの実年齢は20歳超えていたのだから大人びて見えるのは仕方ない。 練習や試合シーンがある。合宿にも行くのだが、ネクタイ(細い!)締めて背広姿。当時はこれがオシャレだったのだろう。金持ちの高校生が大人びてやっているということか。高校生が深夜までバーやナイトクラブで酒を飲む。タバコもスパスパ。良いのか? 大体顔面をグローブで叩き合う競技でそんな不摂生して強くなれるわけがない。運と才能があるのなら別だが。

 クラブで南田洋子が他の男(岡田真澄) と踊っていたというのが理由で乱闘するシーンがある。慎太郎作品では、ボクシングは金持ちの不良のアイテムとして描かれる事が多い。金持ちで拳闘が出来て・・・イイねぇ(皮肉笑)。

          

 
これ書いている間に、放送終了。現在『狂った果実』 放送中。これまた毎度、北原三枝は美しいねぇ。現在はお婆さんだが(失礼!) 。この頃はキラキラ輝いている。相手役の津川雅彦は当時高校生。惚れていたそうだ。そりゃこんなキレイなお姉さんが相手なら仕方ない。数年前に文化放送のインタビュー番組で語っていたが、撮影中は学校からロケ地に通勤。ある日宿舎で裕次郎と寝ていたのを目撃! 失恋したそうだ(笑) 。