就職戦線異状なし

 

2008年4月に日本映画専門チャンネルで放送した『就職戦線異状なし』 を観ました。とはいえ来月また放送するようだ。

 平成ガメラシリーズで有名な金子修介監督作品。バブル期の売り手市場を背景にした、お気楽学生たちの就職活動奮戦記。毎度の事ですが、僻み&妬み根性で観ました(笑) 。会社が内定を出した学生たちを接待していたのは現在では考えられないシーンだろう。今の学生たちがこれ観たらどう思うかな(笑) 。公開時は既にバブルは弾けていたので映画のようにはいかなかったらしい。

 登場人物たちは早稲田大学の学生。天下の早稲田の学生といえば、現在でも卒業後の進路は一流企業の社員になるのが相場だろう。

 映画では織田裕二と的場浩司はマスコミ志望。売り手市場とはいえ、マスコミだけは超難関。「いい女にいい車、クリエイティブな仕事」 と嘯きのFテレビ(フジテレビ) を目指す。何かの雑誌で読んだのだが、フジテレビ社員の平均年収は1500万円らしい。スゲエ!! 入ってしまえば人生安泰じゃねえか。

 仙道敦子は学生でありながら雑誌にコラムを連載している才女。坂上忍には同じ大学に羽田美智子という彼女がいる。坂上は地方のホテルの御曹司。この頃流行ったフローリングの豪華なマンション暮らし。物語の途中で父親が他界してしまうが、ラストで後を継ぐために羽田と帰郷していく。どいつもこいつも楽しい学生生活しやがってチクショウめ!!

 登場する連中は若いだけでなく、才能があったり、金があったりとオイラにはないものばかりを持っていやがる。そんで早稲田の学生でしょ。オイラのような小学校中退で肉体労働しかした事のない負け組貧乏人から観ると羨ましい野郎どもだ。

 当時の就職活動を描いた作品という事で、資料性は高いらしい。しかし勝ち組野郎どもの話なので、感情移入は出来なかった。

 それでも見どころは多い。当然の事だが、織田裕二はじめ出演者たちは皆若い。服や髪型も懐かしい感じだ。あの頃の若者はこんな感じだったっけ。男はどうでも良い。注目は女優陣だ。仙道敦子、和久井映見、羽田美智子。羽田美智子の友人役で鶴田真由や伊藤智恵理の姿も見える。みんな若くてメンコイ。和久井映見が着ているボディコン風のスーツも懐かしい。当時盛り場(死語)  に行くと、こんなカッコの女の子歩いていたな。彼らが集まる飲み屋・・・ではないバーやカフェも今と微妙に違う雰囲気。そんな風俗を観るのも楽しい。

 坂上が携帯電話を使うシーンがある。今のと違いデカイ。それでも当時としてはだいぶ小さくなったのだろう。小型のトランシーバーくらいになっていた。当然のことながらメールもネットもない。当時はまだ珍しかったから、織田や仙道は公衆電話を使っていた。的場の部屋の電話が黒電話(色は青だが) 。この頃ならもう留守電だが、的場の部屋は昔ながらの普通のアパート。黒電話の方が雰囲気出てたかな。織田や仙道の使うノートパソコンが分厚い。この辺も懐かしい。

 18年前なんて、中年になったオイラにはついこの間という感じだ。あの頃はチョッと生活が苦しかった時期だった。貧しかったが萌え・・・ではない、燃えていた。

 主題歌は槇原敬之の歌う『どんなときも』 当時のヤンエグ(これまた死語!) を表現する時に良く使われていた歌だ。前述したようにこんな連中とは別世界の生活をしていたので、オイラはこの歌キライ(僻むな、田舎者!)