第36話 確かここだと思いマス
豊島区公会堂

 

豊島公会堂は池袋駅東口を出て左。明治通りを5分ほど歩く。豊島区役所の真裏にある公会堂である。公会堂の正面には中池袋公園という小さな公園があり、チーマーがたむろしていたりニコヨン風の中年男がベンチで時間を潰している。この公会堂には1度だけ来た事がある、と思う。当時の手帳にキチンと記録をとっていなかったのでハッキリしないのだ。来たのはたしか1978年(何月だか不明)、観た作品は『非行少年』(64年白黒、脚本・佐治幹、河辺和夫 監督・河辺和夫)だったと思う。暑くはなかったから春か秋か?雑誌『ぴあ』の自主上映のページで発見、日曜の昼下がりの上映会に来た。中の記憶も全くなし。いつものように自転車で行ったのか?電車に乗って来たのかも憶えていない。

正直言うと場所もここだったのかも定かではないのだ。池袋のこの辺りで観たのだけは確か。自主上映が出来そうなのはここだけだからここだと思う(いい加減だな)。その程度の記憶しかないから作品の内容も憶えていない。この手の無名の作品は再見の機会が無いから、キチンと記録をとっていないと忘れちゃうんだよな。たしか少年院から出てきた主人公(根岸一正)が保護司の世話で働いたりその娘とセックスしたり、昔の仲間に誘われても無気力で行動を共にする気にならない。そんなシラけた日常をセミドキュメンタリータッチで描いた作品だったと思う。

 日曜の午後に独りで観に行った上映会。今もそうだが友達のいないオタクくんだったからね。日曜日は映画しか無かった。グレル度胸もなく頭の中は日活映画とエッチな妄想の事ばかり。そんなイカレタ高校生でした・・・こんな奴いないよナ。
 この辺りのマンションにはホテル利用の風俗店が多い。以前はマンションの一室を利用して営業していたのだが風営法の改正で禁止になったため全てホテル利用に変わったそうだ。実は80年代中頃にこの辺りの性感のお店に数回通ったことがある。場所はこのすぐ近くのマンションの一室でした。相手をしてくれたオキニの子・・・いやあれはオバサンだった(笑)が辞めてしまったので行かなくなったが、風俗関係のHPを調べたらこのお店はまだあるようだ。マニアの掲示板によると事務所の場所も変わっていないらしい。現在は事務所の写真で女の子を選び、指定されたホテルで部屋を取り事務所に電話、部屋の番号を告げると女の子が来るそうだ。久々に出撃してみるか!!(猥褻笑ひ)。

 

 

豊島区公会堂データ
豊島区東池袋1−19−1
TEL03−3981−1009