司葉子でじょんじょろりん!!

 

最近のマイブームは司葉子です。オイラの世代では着物の似合うキレイなオバさん。オバコンのオイラにはこれだけでビビビっなのですが、若い頃もツンとした感じでタマリマセン(こらっ!) 。
 神保町シアターでは芦川いづみ&司葉子特集が行われている。芦川いづみさんのはもう終わってしまった。観た作品ばかりなのでこれは行かなかった。司葉子さんのは数本通うつもり。


                      

 

24日16時半から『その場所に女ありて』 鑑賞。客の入りは平日17時前という事もあり半分くらい。ご存知、鈴木英雄監督の代表作の一本。恥ずかしながらオイラは初見。面白かった。

 司の役は広告会社に勤めるキャリアウーマン。27歳でバリバリ働く女性というのは現代なら珍しくもないが、昭和37年当時はまだまだ少数派だったと思う。くわえ煙草で男性社員と麻雀。男に負けずに逞しく生きている姿を象徴していた。それでもアパートに帰ると1人寂しくウイスキーを呑む。こういうのは美人がやるとカッコ良く映るものだが、この映画では決してそうではなく、どこか寂しげ。人生一匹狼で働く女性が観たら、感情移入する人は多いのではないかな。
 ライバル会社のやり手社員・宝田明と一夜を共にしてしまうのも、寂しい心の隙間を埋めようとしたのかもしれない。この映画の宝田明なのだが嫌な野郎なのだ。司葉子の会社のデザイナー・浜村純を抱きこんで仕事を奪ってしまう。ド汚ねぇ。二枚目ぶりやがってムカつく〜!!(ホント) 

 働く女性陣の描き分けが巧み。男言葉のベテランタイピストの大塚道子。男に貢いだあげく捨てられて自殺してしまう水野久美。金貸しをしている原知佐子。北あけみは何だったけ? もう忘れてしまった(笑) 。

 とにかく司葉子が素晴らしい。スタイルが良くスーツ姿も美しい。人前では颯爽としていても、フッと見せる疲れた表情が良かった。噂通りの傑作!


                      


18時10分終了。三省堂でトイレを借りて(こらっ!) 、バーA。1時間ほど呑んで帰宅。