羨ましいゾ、人斬り五郎!!
今夜のNECOは小百合サマの『だれの椅子?』。石坂洋次郎先生原作の同名小説の映画化。石坂作品といえば『青い山脈』を筆頭に数々の名作、傑作があるが、これはもう末期の作品のせいか、インパクトに欠ける出来。陳腐な台詞と小百合サマの優等生ぶりが鼻につく。
渡哲也の朴訥とした青年教師ぶりは平凡だが、この頃は『無頼シリーズ』と並行していたのか。人斬り五郎やりながら先生役とは、仕事とはいえ案外器用なんだな(笑)。
この映画が公開されたのは68年8月28日。同時上映は『ザ・スパイダースのバリ島珍道中』。当時の中高生は夏休み最後の日曜日にこの映画観たのかな? 集団就職で出てきた若者も日曜日にこれ観たのだろうか?
山本陽子も脇で出ているのは嬉しい。日活時代はBクラスだったが、この人には惹かれる。妹役の渡辺智子ってこの頃チョイ役で数本出ているけど、どういう経歴の人なのだろう?? チョッと太田雅子っぽくて好き。
相変わらずの優等生の小百合サマなのだが、この人はこうでなくてはいけない。才色兼備の完璧な女性こそ小百合サマなのである。ラストで小百合サマは渡哲也にこう言うのだ。
「あなたにはウルサイ人が必要なのよ、私みたいな。」
くぅ〜・・・人斬りの五郎さんよぉ〜・・・役とはいえ羨ましいゾ、この野郎!! こんな人にそんな事言われたら、この先の人生は安泰だろう。いや・・・キチンとしないと怒られてしまうかもしれない。まっ昼間から仕事もしないで金にならない駄文を書いたり、録画しっぱなしのDVD整理したり、修行に行ったりと、オタクな暮ししていたら廊下に立たされて説教されてしまうだろう(そりゃお前だろ!!)。
脱線してしまった。少なくとも素っ裸でTV観ながらビール飲んでグデ〜、なんてしたり、目の前で屁コイたりしたら叱られてしまうだろうな。
それでも構わないゾ!! 禁断の・・・小百合サマでじょんじょろりん!!
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