やっぱり白木マリなのです!

 

今夜のNECOはアキラの『惜別の歌』 映画の冒頭は高校の体育教師のアキラが颯爽と生徒たちを指導しているので、いつもの地方ロケのアクションとは違うのか?と思わせるのだが、タイトルが終わった後は、やっぱり例の調子・・・となる(笑)

同僚教師の草薙幸二郎(良い役!) と生徒を引率して食事中に愚連隊にカラまれアキラが撃退。それが元で学校を辞めたアキラは郷里の宮城県松島へ。アキラは地元のヤクザ一家に育てられた。育ての父親の組長は3年前に亡くなり、奥さんの高野由美が女手で切り盛りしているが、敵対する新興暴力団の金子信雄の組に押され潰れかけている。金子信雄は小賢しい男。元々は高野由美の組にいたのだが、高野の縄張りのマーケット乗っ取りを企てている。乗っ取りを阻止しようと奔走するのだが、マーケットは取り壊される。怒りのアキラはダイナマイト持参で乗り込んでマーケットから手を引く証文に判子を押させ、壊したマーケットの賠償金200万円を分捕る。帰り道で金子の子分(深江章喜、他) の襲撃にあうが、激しい格闘の末撃退。金子信雄を追い詰める。金子は改心する振りをして落ちていた拳銃を構え逆襲しようとするが、アキラの弟分の平田大三郎に刺され絶命。マーケットは再興し街は平和になるとアキラは街を去って行く。

 初めて観たのは25年位前かな。地上波で観たのだが再見していなかったので詳細は忘れていた。しかし体育教師がヤクザと対決というのも何とも強引な展開。しかも結局地方ロケだもんなぁ(笑)。

 出来が平凡だから印象に残らないのも当然。ヒロインは笹森礼子。定石どおりアキラと恋仲になるのだが、笹森は金子の娘。金子が抗争の末に亡くなってしまっては結ばれるわけもない。この辺は『黒い傷あとのブルース』と同じ。やっぱり相手役はルリ子しゃんでないと華やかさに欠ける。キャバレーシーンもない。白木マリが出ているのだがこの頃はもう踊らないし、ジョウさんのようなライバルもいない。最初は平田大三郎がライバルかと思ったが、途中で子分になっちゃうからこの辺もマイナス。まぁ平田大三郎ではライバルとしての貫禄はないから子分になってしまうのは仕方ない。

やっぱりアキラ映画はシリーズ物じゃなきゃ弱いかな。そしてやっぱり白木マリが踊らないとねぇ。