やっと観ました・・・『グランド・ショウ1946』

 

先月NECOで放送した松竹のレビュー映画『グランド・ショウ1946』をやっと観ました。当時のSKDの面々が観られるし、この時代に郷愁を感じる人にとっては貴重な作品。タイトル通り製作されたのは1946年、昭和21年。戦争が終わってまだ一年しか経っていない。映画の中では豪華なセット、きらびやかな衣装で歌って踊ってはいるが、一歩撮影所の外に出ると戦災孤児がいて焼け跡がたくさん残っていたと思う。庶民は生きる事に必死だった時代。当時の人から観ると、これは夢のような作品だったろう。

♪もっと元気を出さないと、栄養失調になりますよ♪
♪陰気な過去は捨てちゃって、みんな元気に進みましょう〜♪

こんな歌詞が時代を感じさせる。

 映画の中ではキャバレーのセットでディック・ミネや高峰三枝子、水の江瀧子が歌ったり踊ったりしているが、当時現実にああいう店はあったの?あったとしても出入りできるのはホンの一握りだったろう。映画観てる間だけでも、キレイな女優さんと豪華なキャバレーでひと時を過ごせる。上映中の間だけでも現実を忘れられる。映画ってのは夢だよなぁ。そんな事を考えさせられた作品でした。あーでも出演している俳優さんたち、若いから全然分からないよ(笑)。