国映『不能者』

 

7月9日はラピュタ阿佐ヶ谷で国映『不能者』 鑑賞。5月から続いた『60年代まぼろしの官能女優たち PARTU』 もこれがラスト。

 田舎から上京したススムとマリ(仲小路慧里) 。二人は家賃4000円で部屋を借りる。ススムはバーのボーイ。マリは喫茶店のウェイトレスになる。ススムは短小で満足に性行為が出来ないコンプレックスを抱えている。

 二人は働いて手術代を稼ごうとする。ススムは昼は寿司屋の出前も始める。マリの働く喫茶店は夜は飲み屋になるので、夜も働き始める。しかし店のマネージャーがマリに言い寄る。金を払うから付き合って欲しい。

ボーリング→食事→クラブで踊る→セックス(一回3万円) 。

 金を作った二人。ススムは小泉外科で手術を受けて、短小を克服。以前から言い寄ってきていた客の女とホテルに行く。通常のセックスが出来るようになって、自信をつけたススム。田舎から母親を呼ぼうと提案する。

 一方マリが気に入ったマネージャーは「昼間も逢ってくれ!」 と言い出す。金のためだったが、マネージャーとのセックスも良かったのか、誘惑に乗って昼間っからホテルに行くが、仕事と偽って出てきたのがススムにバレる。

 

 

 

怒ったススムは部屋を飛び出す。エレキのBGMをバックに、駐輪してあったスーパーカブを盗んで、万屋で食い物を盗んで林の中で貪り食う。いつのまにか眠ってしまう。目が覚めると、自転車に乗ったセーラー服姿の女子高生・白川和子が通りかかる。道を聞こうとしたススムだが、いきなり目の前に現れたススムに怯えた白川和子。
 

いきなり「人殺し〜!! ドロボ〜!!」 と叫んで逃げる。混乱したススムは追いかけて強姦(笑) 。「人殺し〜!! ろくでなし〜!!」 と叫ぶ白川に対し「インポ、かたわと言いたいんだろう。殺してやる!」 白川を絞殺してしまう。

 

その頃。裸でクラブで踊るマリ。男たちに囲まれて「お前たちみんな絞首刑だぞ。」 踊る姿にエンドマーク。

 

                                                     

メモを見ながら書いたのだが、こんな感じの作品だったと思う。細かい部分とかもう憶えていないのだ。86分パートカラー。白川和子が襲われるシーンはカラーだった。先日のトークショーであっと驚くところに出ていると言われたので期待していた。ナルホドねぇ。

 椙山拳一郎氏は映画の中盤あたりで、公園で愛を語らうススムとマリの前に現れる。先日のトークショーの通り、ヒットラーの扮装をして、公園で一席ぶる。「祈りこそ、オリンピックとツイギーに通じる。」 ワケの分からん演説をしていた(笑) 。

 マリがマネージャーとのセックスをするシーンでは音楽や喘ぎ声はなく、札をめくるカサカサ音。金のためというのを表現したかったのかな。それでも昼間も逢ったりしたのだから、マネージャーとのセックスは悪くはなかったのだろう(スケベ笑) 。

松井康子が原案・製作。ススムの母親役で出ていた。

この日は早めに行ってチケット購入16番。せいやでラーメン食べてから鑑賞。22時26分終了。まっすぐ帰宅。