ハドボイルドだど!!

 

7月に日本映画専門チャンネルで放送した加山雄三主演の東宝映画『狙撃』、『豹は走った』を今ごろになってやっと観ました(『弾痕』は放送したときに鑑賞済)。
 『狙撃』では加山雄三の愛車は名車トヨタ2000GT。腕時計は黒ダイアルのロレックスデイジャスト。カッチョ良い!!もうこれだけで満足!!こういう映画って大藪春彦の小説と同じで小道具に注目してしまう。彼をサポートする銃砲店主に岸田森。この頃の岸田森は『怪奇大作戦』の牧史郎役をしていた頃だからこれまた良い。敵の殺し屋・森雅之を8ミリに撮影、素早いガンプレイを観て「こいつは化け物だ。」。牧史郎顔で言われると妙に説得力がある。
 『豹は走った』もなかなかの佳作。ゴルゴ13ばりの殺し屋・田宮二郎と元オリンピック射撃選手の捜査官・加山雄三との対決も面白い。60年代の東宝アクション映画ってどこか近未来な雰囲気を感じるのはオイラだけだろうか?『狙撃』の冒頭で仕事に成功した加山がトヨタ2000GTで逃走するのだが、数寄屋橋の交差点を通り東京駅八重洲口駐車場へ向かう。この辺の風景は現在とそれほど変わっていない。でもどこか未来的な感じがする。『豹は走った』では首都高をはじめ赤坂や靖国神社、新宿東口の風景が登場するがどこか雰囲気が何か違うのは何故なのだろうか。(加山の乗るアルファロメオのオープンカーもこれまたサイコ〜!)おまけに『豹は・・・』では加賀まり子が出演、この頃の加賀はクールビューティという感じでソソリます。
 20数年前に五反田東映シネマで観た以来で細部の記憶がなかった。今回観なおして見たけど2作品とも面白かった!!