北原三枝でじょんじょろりん!!

 

 

先ほどTBSで放送していた『狂った果実』青春大全集参照)が終わりました。何度観てもスゴイ映画です。今や恰幅のイイ爺さんの津川雅彦がまだ坊やである。鎌倉駅周辺ものどかな感じ。当時の若者たちはアロハな裕次郎たちに憧れたのだろう。舞台は夏なのにギラギラした感じがしないのは不気味。それとも昔の鎌倉〜葉山は涼しかったのかな?
 当時は一般家庭にクーラーが普及していなかったからヒートアイランドしていなかったはず。それにしてもこの頃の北原三枝はキレイだ。今やお婆さんだがこの映画では色っぽいんだよナ(当然!)。金持ち外人の奥さんなのに裕次郎と密通、さらに夜の海岸で津川と結ばれるのだが、おそらくこの時の津川は童貞という設定だったろう。北原は接吻(死語!)しながら左手で津川の右手を自分の乳房に添えさせる。もちろん服の上からなのだがこれだけでも当時としては衝撃的な描写だったのでは? 津川は行為の後、好きな女で童貞喪失したという充実&達成感で明るいのだがチョット照れくさい表情。それに対し下手クソで物足りない?それとも罪悪感か?の表情の北原と対照的なのもイイ。
 津川と付き合っている時の北原は昔の純粋だった頃の自分だ、という風な台詞を裕次郎に
吐露するが青春野郎のオイラに言わせればこいつは悪女だよ。大体、鎌倉駅周辺を自転車で移動しているシーンがあるから近くに住んでいるはずなのに、津川には「バレるとママがうるさいから・・・」とゴマかして自分の事は何も教えない。純情で真面目な津川は彼女のパーソナルデータを知りたいのだが嫌われるとマズいから我慢、しつこく詮索したりはしない。大きな街ではないのだからチョット調べればすぐに判る事だと思うのだが、この頃はまだ大らかな時代だったのかなぁ。今なら携帯で連絡を取り合うところだが速達郵便で連絡してくるシーンもあって時代を感じさせる。登場する家のセットも豪華な作り。当時の金持ちの家は現実にこうだったのかな?

そしてあの衝撃的なラスト!今更こんな事を言うのは野暮ですが何度観ても面白い作品!!