恐喝こそわが人生

 

年末に衛星劇場で録画した『恐喝こそわが人生』 を観ました。25年前に浅草新劇場でポスターを見てから観よう観ようと思って観ていなかった作品。深作欣二監督、松方弘樹主演なのに何故か松竹作品。原作は『新宿警察』 や『夜の勲章』 でお馴染みの藤原審爾。ストーリーは他の邦画サイトで取り上げられていることが多いので省略するが、シコシコ生きてたチンピラの松方弘樹が仲間の室田日出男、ジョー山中、佐藤友美たちと組んでカツアゲ屋になってのし上がるが、政界の汚職ネタに手を出して殺されてしまうまでを描いた作品。映画の序盤に登場する松方の愛人には三原葉子。ヤクザの面子には土方弘や内田良平の姿が見える。ラストの刺される(刺客の役は川津祐介!) 現場は今は無き日劇前。
 カツアゲ屋になる前の松方の台詞「むやみにヘイコラしてよ。バカバカしい時代だったぜ。」 毎日、ヘイコラしてばかりしているオイラには耳の痛い台詞だよ。そういえば先日、朝の文化放送『野村邦丸のご機嫌二十丸』 で「あなたのストレス解消方は?」 というテーマでリスナーから電話募集をしていた。その中で「仕事で人に頭を下げてばかりいるので、時々開店時間にデパートに行きます。店員が一列に並び「いらっしゃいませ」 と頭を下げられるとイイ気分です。」 という意見があった。そんな事で解消出来るのか。あんたの頭は安っぽいナ、と突っ込みたくなったよ。世の中小さくなって生きているオイラは人に頭下げてばかりだ。下げられる事は滅多に無い。そんな事されたら逆に困ってしまうヨ。でも世の中には人に頭下げさせるのが好きな奴が多い。仕事で外に出ることが多いオイラはそういう輩を殆んど毎日見かけるよ。そこで思ったのは世の中悪党ばっかりだって事かな。あ〜あ、オイラに腕と度胸があれば松方弘樹みたいになるんだけど・・・そんな事出来るわけがない。オイラに出来ることは映画観て、ここに駄文垂れ流すことだけだ。悲しいネ。