第10話
ずらり地獄の七人衆

 

今月からファミリー劇場でスタートした『ワイルド7』。72年に製作されたご存知、望月望月三起也先生の人気劇画の実写版。当時、小学生だった。クラスで大人びてきていた連中はよく観ていたようだったが、どうも好きにはなれずに初期の2〜3話だけ観て挫折してしまった番組。子供だったからね、変身しないものはパスだった。でも今観ると結構面白い。バイクアクションもチャチだし30分ものなので乱暴なストーリー展開がイイ。第1話なんか問答無用で犯人を「退治」と称し射殺してしまう。今ならPTAあたりから文句が出そうな展開だ。こういうのが許されるのは70年代だよナァ。登場するガンやバイクも原作と違うのは残念だが、GTやTSとスズキのバイク総出演。2ストエンジンで白煙だしているのも時代を感じさせる。ウッズマンも南部14年式も出てこないがMGC・トンプソンやモーゼル等が登場。ブローバックしまくりである。
 ところでファミリー劇場では『ファミリー探検隊』という番組がある。これは当時番組に関わった出演者やスタッフをゲストに招き思い出話を語ってもらうモノ。今月のゲストは草波役を演じた川津・スパイキャッチャーJ3・祐介と日活ニューアクションでお馴染み、長谷部安春監督。二人の話しによると何と!7人が着ていたジャンパーはビニール製だったそうだ。え〜、皮だと思ってたよ。番組を観るとテカテカしてるから確かにこりゃビニールだ。撮影中ブローバックの調子が悪くなることもあったり、メンバーの多くはバイクの免許取り立てだったそうだ。
 今回は挫折しないで最後まで観るゾ。そうそう草波の部下の真理アンヌにもムラムラ!こういう無表情な美人ってのもソソるぜ!!