第9話
30秒の狙撃兵

いきなりこんな事を書くのはあれですが、オイラはオ〇ニー大好きです。いわゆるオ〇ニストって奴です。別に好き好んでなった訳ではないけれど、射精すると気持ちイイし・・・・相手いないし仕方ないデス(悲笑)。以前はオ〇ニーした日は手帳に印を付けていた。一回やると〇、二回やると◎。3回やると・・・・という調子でやっていた。これは小説にある。『青い山脈』、『若い人』等で有名な石坂洋次郎先生の小説『花と果実』に出てくるのである。この小説の中で主人公・五郎は何と!父親とオ〇二ーについて語り合う。普通するかよ!と思うのだが、五郎は前述したように手帳に印を付けていると、父親に告白するのだ。オイラは高校生の時にこの小説を読んで真似するようになりました。生徒手帳に(何で生徒手帳なんかに・・・!)付けてました。当時の手帳を見ると・・・・この時期はみんなそうだろが、結構激しくやっているのよ。で、今見ると一つの法則がある。平日は基本的に一日1回、週末には2〜3回。夏休みや春休みになると殆んど毎日2〜3回づつやっている。そうかと思えば2〜3日やらなかったり・・・この繰り返しだ。やらない日があるのは何故かというと、これはあんまりやり過ぎると精液が薄くなって出が悪い。出が悪いとあんまり気持ち良くない。だから2〜3日休んで濃くしていたのだ。
 1979年、高校2年の時のを見てみる。上記のパターンで励んでいるのだが、7月8日(日)から17日(火)まで一発もやっていない。何で〜?と思ったが思い出した!この時は下痢したのヨ(汚ねぇなァ)。腹の具合が10日近くもおかしくてオ〇ニーどころではなかったのだ。しかし回復した途端、今まで出来なかった分を取り戻すように18日からは嵐のようにやっている。18日〜20日は◎、21日は〇、濃くするために2日休んで24日〜27日にかけて3回もやっている。「何だよ、俺はもっとヤッテタゼ。」と言うべからず。オイラは自慢ではないが都会のモヤシっ子。腹筋も懸垂も一回も出来ないという情けない体力しかなかった。そんなオイラだからオ〇ニーするのにも体力がいった。
 ところで現代のオ〇ニーって軽いと言うかありがた味が無いと思わない?70年代後半まで家庭用ビデオはあまり普及していなかった。一部の金持ちの家にある程度、当時中学生〜高校生だったオイラももちろん持っていなかった。AVなんてないから映像でのオカズはTVのアイドル歌手やタレント、ドラマの女優さん。しかもリアルタイムでやるしかない。お目当てのアイドルがゲストに出ている歌番組を見つけると、TVの前でパンツを下ろしてスタンばっていたものだ。歌番組ならまだイイ。歌は1〜2分あるからその間にシゴイテ昇天すれば良い。難しかったのがCM。通常CMの時間は15秒。ロングバージョンなら30秒だが、それでも難しいヨ。お目当てのCMがいつ放送するのか分からないし・・・・番組の提供テロップで判断するしかなかった。よくお世話になったのがどこだか忘れたが自動車部品のCM。多分今観ると大した事はないのだが、真赤なビキニ姿の金髪美女が浜辺でちょっと悩ましいポーズを取るモノだった。毎週日曜の夜にこの会社が提供の番組があって、毎週楽しみにしていた。番組が始まる頃、自室でパンツを脱いでTVの前でスタンばっていた。お目当てのCMが放送されるのはいつも番組終盤、CM中に発射出来るように少しシゴいてガマン汁出していました。CMの時間は30秒。タイミング良く金髪美女で出せれば良いのだが、時々失敗してCM前に出しちゃったりして・・・・そういう時は何だかももうブルーな気持ちで月曜日を迎えてました。まさに30秒の狙撃兵であった。しかし当時、ビデオがあればなぁ・・・つくづく思ったよ。
 初めてビデオを手に入れたのは80年の正月。お年玉や小遣いを貯めて買いました。買ったのは今や幻のベータマックス。しかもテープスピードはβUのみ。静止画機能もないというシロモノだった。それでもオイラにとっては大変な技術革新だ。リアルタイムでやらなくて良くなったのだから。この時、お世話になったのはどこかの化粧品メーカーのCMだった。別に脱いでいた訳ではないが、浅丘ルリ子の若い頃に似たモデルさんがカメラ目線でニッコリ微笑んでいるものだった。たったこれだけなのだがルリ子さん命!のオイラにとってはウレシイCMだった。このテープ大事にしていたし、よくお世話になりました。しかし悲劇?は突然訪れた。85年頃に買い換えた某N社のビデオに巻き込んで切れてしまったのだ。この時はもう何というか目の前真っ暗になったなぁ・・・あぁオイラのルリ子さんがぁ!!でした。
 80年代以降はビデオが使えたからオ〇ニーも余裕?を持って出来るようになったが、昔は大変だったと思うよ。TVも普及していない頃は動く映像をオカズには出来ないもんね。当時の若者は日曜に映画館で観た女優さんを2つの眼に焼き付けて夜、ブロマイドや映画雑誌の写真などで思い出しながらオカズにしていたのだろう。筑波久子や白木マリあたりで抜いてたのかな?そういう意味では現代は手軽にお目当ての女優さんをオカズにできるから良い時代だよ。でも手軽になった分、ありがた味が無くなったと思うのはオイラが中年になったせいかな?そうそう最初に書いた『花と果実』だが、映画版では手帳に印を付ける会話は無かったです。
ちょっと残念!!