SP作品は女優の宝庫

 

年末にTpod touchを買った。そこそこ使ってま〜す(笑) 。映画を入れて電車に乗った時に観ているけど、最近は長時間電車に乗らない。数分しか乗らないから映画一本観るのに何日もかかってしまう。オイラの行動範囲は10キロ圏内だ…何だかなぁ。そんなのだから1時間程度のSP作品観るのにも数日かかってしまう有様。細切れ状態で観るから話も繋がらなくなってくる事が多い。また最初から見直すということも珍しくない…トホホ。

 最近観た中でのお気に入り作品は水島道太郎の『トップ屋取材帖シリーズ』 全6作とその後を受け継いだ? 二谷英明の『俺はトップ屋だシリーズ』 全2作。

 面白い!! しかし展開が滅茶苦茶!! 50分程度の上映時間で事件を解決。フリーのライターが事件に首を突っ込んで、ギャングと殴りあったり拳銃振り回したりとやりたい放題。トップ記事一本書いて幾ら貰えるのか知らないが、ここまでやって元が取れるのか??  事件が勝手に転がり込んで、締め切り間際に解決していく様はご都合主義としか言いようがない。
 おまけに旧知(らしい) の小柳警部に「この事件は俺に任せてくれ。」 とほざいてみせる(笑) 。刑事でもないのに何言ってるんだ?  しかしこんな突っ込みは野暮というもの。SP作品らしい白黒画面にサスペンスムードが映える。昭和30年代にはこんなムーディな作品が量産されていたのだぁ(って威張るな) 。

 この2つのシリーズは出演者は微妙に違うが、ロケ地は同じなのか? 観たような場所が目立つ。例えば『トップ屋・・・迫り来る危機』 と『俺は・・・第二の顔』 のラストシーンは全く同じ。水島道太郎や二谷英明が渡っていく交差点はこれどこなんだろ? 画面の右側に都電の停留所らしきものが観える。左側の角には蕎麦屋。どこなのだろう。新宿か渋谷なのかな??

『トップ屋・・・消えた弾痕』 の南風夕子のマンションと同じく『トップ屋・・・影のない妖婦』の筑波久子のマンション。
『俺は・・・第二の顔』 の香月美奈子のマンションも同じだ。

 野郎の活躍はどうでも良い。この手のSP作品は女優の宝庫。裕次郎やアキラ映画ではどこに出ているのか分からないようなBクラスの女優さんたちがここでは台詞があってキチンと顔も写っている。
 助手役の葵真木子、禰津良子の他、久木登紀子、中村万寿子、柳田妙子、等々。出番があるせいか皆生き生きとして観える(気がする) 。 どういう経緯で彼女たちを使ったのか知らないが、井田探監督の大部屋女優さんたちへの愛を感じる、と言ったら言い過ぎだろうか?! 香月美奈子、筑波久子もイイ。当時の撮影所にはこんな美人ばっかり歩いていたのか。『トップ屋・・・影のない妖婦』 の高品格ではないが、辛抱タマランよ(こらっ!) 。もしこの頃のこの人たちとご一緒できたら、とても平静ではいられそうもない(ホント!) 。

 日活映画の真髄はSP作品にあり! と言いたいけど、どうでしょう??

 録画したものの観ていない作品が山積みだ。どんどん行かなくては! しかしIpodばかり観ていると本読まなくなるんだよなぁ。この辺も何とかしなくちゃなぁ。