司葉子でじょんじょろりん!! 2

 

28日土曜日は11時から神保町シアター『見事な娘』 鑑賞。

 ここでの司葉子は丸の内のOL。美人で明るく、会社の消防訓練で3階の窓からマットの上に飛び降りる活発な娘。父親の笠知衆は会社を経営しているらしいが、上手くいっていないようで金策に苦しんでいる。母・沢村貞子は専業主婦。兄・土屋嘉男はダンサー・杉葉子と駆け落ち。
 同僚・森啓子が体調不良で仕事中に倒れてしまう。彼女は妊娠していた。相手は金持ちのボンボン伊豆肇。伊豆の所に行くのだが、森とは遊びなので冷たい。伊豆の弟が小泉博。映画の冒頭で通勤電車の中でスリから救ってくれた爽やか青年。司葉子に惚れた小泉は伊豆から入院費2万円を出させる。
 しっかり娘の司葉子は5万円貯金していた。ある日、杉葉子が金の無心にやってくる。仕方なく3万貸す。派手好きな杉は3万円を手にすると「これで一ヶ月は暮らせる。」 と呟く(当時の3万は給料3か月分) 。
 金策に困った笠。100万円無いと不渡りを出してしまう。90万は何とか集めた。5万は何とかするから、司の貯金5万を貸して欲しいと頼むが、3万渡してしまったので金が足りない。小泉は父親・斉藤達雄から借りる。司の人柄に惚れた斉藤は月々返済に来ることを条件に3万円を貸す。
 大阪から手紙が来る。土屋は病気で寝たきりらしい。杉葉子に捨てられて倒れていたところを助けられた。司は迎えに大阪に。東京へ連れ帰る。
 不渡りを出さずに乗り切ったものの、笠の会社は潰れる。住んでいた屋敷も売り、債権者の紹介で蒲田の家に移り住む。引越しの手伝いに来たのが、同僚の北川町子と小林桂樹。小林は司葉子が好きで何かと力になろうとする。朴訥とした人柄に笠も司の結婚相手に悪くないと思うが、司は北川が小林を好きなのを知っているし、好意以上の感情はない。
 小泉の母・吉川満子は笠の会社が潰れた事を知り、交際に難色を示す。傷ついた司は小泉と別れる。諦めきれない小泉は司の会社で待ち伏せするが、小林桂樹と意気投合。小泉の両親は司の家に出向き非礼を詫び、改めて小泉との結婚を認めて欲しいと頼む。映画を観て帰宅した司は両親から話を聞かされる。小泉と結ばれるのを暗示してエンドマーク。


                      

 

製作年度から言えば、『その場所に女ありて』 よりも先にこちらを観るべきだった。この映画の司葉子もタマラン。明るく美人。エエ子やなぁ。毎度の事だが、こんなコが会社にいたら仕事にならんゾ!! 父親の会社や家出した兄。同僚の妊娠、等々、トラブルばかりが舞い込んでくる。それらを明るく乗り切る姿には好感が持てる。小泉博や小林桂樹ではないが、こんなコがいたら惚れちゃうヨ。しかし朴訥とした小林桂樹よりも、金持ちの爽やか青年の小泉博の方を選ぶのは何だかなぁ(仕方ないよ) 。

 この手の映画を観るとサラリーマンというのは、オイラとは違った人種の人たちなのだな、と思わされる。実際には東宝のサラリーマン映画に出てくるような気楽なものではないが、この人たちは自分の金で勝負していないから、何かこう違うんだよな。まーでもどうでも良いやそんな事は。とにかくキレイな女優さんが拝めればそれで良いのだ!!