夜の都会は暗かった
震災と原発で揺れる日本。東京の街も夜は節電のため暗い。暗黒都市・東京。それでもオタクなゲス野郎のオイラは3連休も映画三昧だった(イイのか?)。
18日金曜は新宿ピカデリーで『SP革命編』 鑑賞。『野望編』 に続く完結篇。これTVシリーズからずっと観ていた。襲ってくるテロリストも守るSPもどちらも暴力のプロ。ヤクザとは違う、特殊訓練を受けたプロフェッショナル同士の戦いには緊張感があった。しかしTVシリーズの最終エピソードと映画公開直前に放映された『革命前日』
と今回の劇場版2本は、初期のTVエピソードとは別な作品になってしまった感じ。係長役の堤真一が敵側の人間では、今までやってきた事がぶち壊しだと思うのだが。最初からそういう筋書きだったのだろうが、こりゃないよなぁ。全ての謎が明らかになるにはなったけどスッキリしない。
19日はラピュタ阿佐ヶ谷に出撃! 『脱獄 広島殺人囚』 鑑賞。恥ずかしながら初見。面白かった。東映の実録路線は下品でイイね(笑) 。
20日は銀座シネパトス。『黄金のパートナー』 鑑賞。19時からの最終回に出撃!
ラスト1本だけなら800円。これ公開当時から気になっていた作品。サイパンロケはキレイ。語り口が軽快なせいか面白く観られた。殿山泰司がマスターの飲み屋が、当時この手の作品のロケで頻繁に使われたポーラスターなのが時代を感じさせる。藤竜也と三浦友和はどうでもイイ。紺野美沙子でじょんじょろりん!!
21日もシネパトス。13時50分からの『野獣の復活』 と『野獣都市』 鑑賞。『野獣の復活』 は80年頃に五反田東映シネマで観た記憶があるが、当時の手帳には書いていなかった。もう内容も忘れていたので殆んど初見に近い。三橋達也と睦五郎の関係は、どこかおホモだち関係を連想させる。しかし三橋達也にはクラブママの三田佳子という婚約者がいる。睦五郎も三田佳子が好きならしいが、そういう感情を押し殺して三橋達也に忠義立てしているようだ。睦五郎、三橋の弟・黒沢年男とその彼女の喜多川美佳も殺されて、三橋達也は敵のボス・大滝秀治のビルに乗り込んで大滝を撃ち殺す。この辺の手際は鮮やか。しかし大滝秀治のボスは貫禄がない(笑) 。
『野獣都市』 も面白かった。これキネ旬の『日本映画作品全集』 で誉めてあったので楽しみにしていた。いやいや期待にたがわぬ傑作。高橋厚子でじょんじょろりん!! だ。しかし黒沢年男と三國連太郎のホモを連想させる関係は何なのこれ??(笑) いずずのベレットとかアルファロメオのオープンカーとかこの頃の車が観られるのは楽しい。
三橋達也&睦五郎、黒沢年男&三國連太郎。ホモ臭いアクション映画二本。どちらも面白かった。東映の実録モノに比べて、東宝映画は上品だね。登場するチンピラの皆さんは学生みたいだ。
映画は17時終了。帰ろうとしたら漫画屋の塩山氏とバッタリ。そういやシネパトスとフィルムセンターはこの人の縄張りだったな。今回の特集上映も通っているらしい。帰り、塩山氏にてん屋で天丼をゴチになる。塩山さん、ご馳走様でした。
18時過ぎに店の前で別れる。そのままバーA。18時40分に入る。他にお客さんがいたので、長居せずに19時10分に退散。世間は震災や原発で揺れているのに、映画三昧の連休でした。しかし節電のため新宿も銀座も暗かった。
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