帰らざる日々

 

昨夜のNECOは藤田敏八特集の最終放送日。深夜、最後の『バージンブルース』放送が終わりました。これらの作品たちの中で印象深いのはPM7時から放送した『帰らざる日々』。他の作品は過去にTVで観たのだが、これだけは何故か劇場で観ました。今は無き池袋文芸座地下で観たっけ。当時、映画の中の永島敏行や江藤潤と同じ高校生でした。やはり映画と同じ夏休みに独りで観ました。友達のいないオタクくんだったからね。映画の中の永島敏行みたいに竹田かほりや浅野真弓のような女もなく、毎日オ○ニーばかりしていた。だから映画の中のようなホロ苦い思い出もない。毎日、TV鑑賞も含めて映画ばかり観ていたナァ。学校も男子校だったし、大学は理科系だったので15〜22歳までの間、オイラは生物学的にメスに分類される人間とは一度も接触していない。社会性があれば校則を破ってバイトとかして、そこでの出会いも期待できたかもしれない(実際、クラスにはそれで彼女を作った奴が数名いた)。社会性もなく、対人恐怖症の気のあるオイラは映画を観て、そこで知る妄想の世界で生きていたのデチタ。
 そんな70年代のセンズリ臭いオタク高校生にとって、竹田かほりも浅野真弓も特別な存在だ。『帰らざる日々』を観て、あの当時の事を思い出してしまいました。こうなったらあの頃の日活映画をもっと観たい!希望は青木義朗アニキの出ている『高校大パニック』と、川地民夫氏ご出演の『鉄騎兵、跳んだ』かな。どちらも高校の夏休みに「ぴあ」の試写会で当たって観た作品(青春劇場第31話参照)。夏の夜にスタッフや出演者と同じ会場で、ひと時を過ごせた思い出の作品。
 しかし『帰らざる日々』の時の永島敏行や江藤潤って何歳だったの?老けていて、とても高校生には見えない。今は実際に高校生くらいの年齢の役者に演じさせるのが当たり前だが、70年代以前は20歳過ぎた役者が中学生や高校生を演じる事が多かった。まぁイイや。今夜はあの頃の自分になって、竹田かほりでじょんじょろりん!!