第15話 傷痕の街?錦糸町
楽天地シネマ2

 

楽天地シネマ2はJR錦糸町駅南口の東京楽天地ビル内にある映画館である。このビルには楽天地シネマ1〜8まで8つの劇場が入っている。映画館の他にも健康ランドやショッピングセンターがあったりと、レジャー施設が充実している。オイラがシネマ2で映画を観たのは1979年4月15日(日)、『大幹部 殴りこみ』を観ている。当時は写真のような大きなビルにはなっていなかった。ビルのある位置は小便臭い路地が迷路のように走っていて、スラムな雰囲気だったような気がする。気の弱いオイラはちょっと緊張したっけ。
 この頃は楽天地シネマも1と2しかなかった。どちらがどういうジャンルの映画を上映していたのかも記憶にない。一度しか来なかったから、館内の様子の記憶も全く無いのヨ。結構混雑していたのは憶えているんだけど・・・。

この日は映画館のハシゴをした。午前中に第7話で書いた上板東映『刺青一代』を観てから来たのだ。正直ハシゴはあんまりしたくなかった。オイラは体力無いから、映画一本観るだけでも結構シンドイのよ。いくら好きな日活映画といっても集中力の方も自信が無い。しかし観られるのはこの日だけ、仕方なく出撃したのだった。金が無いから当然昼飯はなし。家で朝ご飯をたらふく食べて夕方家に帰ってくるまで飲まず食わずであった。実はこの日は夜も映画を観に行った。夜は当時、会員だった自主上映グループ『少年映画ファンクラブ』の上映会が千駄ヶ谷の公民館で行われた。このグループは『月光仮面』『怪傑ハリマオ』等製作でお馴染みの宣行社の作品を専門に上映するグループで当時、週刊誌に取り上げられて隆盛を誇っていた。数ヶ月に一度ペースで上映会を開き、定期的に会報を発行したりして活発な活動をしていたが、いつのまにか消滅してしまった。運営していた連中も今はどこでどうしているのだろう。大学生風の奴らばかりだったから卒業&就職でもして、今ごろはタダのオッサン、オバサンにでもなっているのだろうな。

 

←チケット売り場。
有楽町マリオンと同じく上映時間を表す電光掲示板があってキレイな窓口である。現在の錦糸町駅周辺はオシャレなレストランや 遊技場があって、遊ぶところに事欠かない。そうかと思えば昔ながらの商店が残っていたり、体育館があったりと下町の部分も残している。今は下町からオシャレなプレイタウンに変貌中といったところなのかな。当時のシネマ2の記憶は全然無いけど、映画館を3軒ハシゴして疲れた。それだけは憶えていまス。
 ところで今回のサブタイトルは『傷痕の街』と付けました。何故『傷痕の街』なのか?それは『青春野郎第3話』を見てくらハイ。

 

 

錦糸町シネマ8楽天地  シネマ2
座席数 208
TEL03-3631-7020
JR錦糸町駅南口東京楽天地ビル