第5帖 |
|
|
赤木圭一郎が演じたヒーローで代表的なのは『拳銃無頼帖シリーズ』の主人公、『剣崎竜次』こと『抜き射ちの竜』であろう。このシリーズの原作者は城戸禮。城戸は1909年11月26日生まれ。戦前からユーモア小説作家として活躍していたらしい。そんな人がどうして『抜き射ちの竜』というキャラクターを作ったのだろう。この人は源氏鶏太の小説や東宝のサラリーマン映画が流行るとサラリーマン物を書いたり、007映画が流行るとスパイ物を書いたりと時流に乗る(サル真似する?)のが上手だから、案外日活映画が流行っていたから作ったのかも知れない。 |
これで全部なのか、まだ他にもあるのか不明。全部は読んでないけど、半分以上は読んだと思う。後年の『竜崎軍団』物(『・・・・刑事』ってやつネ。)は日活っぽくないから、あんまり読んでない。今回これを書くのに押入れの中にしまってあった春陽文庫発刊の城戸禮の本を引っ張り出してみた。それが上の写真のものなのだが、13冊しか見つからなかった。もっとあるはずなのだが・・・・『拳銃街を行く男』や『げんこつ市長伝』とか読んだ記憶があるから、物置でも探せばあると思う。 |