第13帖
オイラの血が騒ぐ

 

 

 写真はマルゴー製モデルガン『コルト ディティクティブ』。第10帖のブローニングと同様に76年頃に購入。この銃もブローニングと同じで77年の銃刀法規制に引っかかるらしく、上野アメ横のマルゴー商店でバーゲンで売られていました。値段は憶えていないのだが、処分品扱いだったので2000円もしなかったのではないかな?
 こういう銃身が極端に短いモデルをスナップノーズ(ししっ鼻)と言うそうだ。上着のポケットに入れられるので携帯に便利。ディティクティブの名の通り、本場アメリカでは探偵や私服刑事に愛用される事が多いらしい。この手の銃はステージガンとしてはポピュラーなタイプだったようで、映画やTVで頻繁に見かける。

 

日活映画でディティクティブといえば、赤木圭一郎主演の『俺の血が騒ぐ』で登場。劇中ではトニーの「38口径のリボルバー、アメリカ製だぜ。」という台詞だけで、コルトディティクティブという発言は無い。しかし日活DIG THE NIPPONのDVDで確認したら、ラッチやサイトの形状からディティクティブっぽいのだ。おそらくディティクティブを参考に作られたステージガンなのだろう。青春劇場に書いたが、撮影所祭りに行った時に展示されていたステージガンの中に、リボルバータイプのものがあった。ディティクティブではなかったが、単純な発火モデル。ハンマーもシリンダーも本体に固定されていて動かないシロモノだった。

『俺の血が騒ぐ』ではトニーがシリンダーを開閉するシーンがあったので、アップ用には開閉するモデルを。射ち合いシーンでは発火モデルを使い分けて撮影していたと思われる。おそらく自動式の銃も同様で、アップのときはマガジンが取り出せて、スライドが動くものを使い、射ち合いの時は引き金を引くと発火するだけの無可動モデルを使っていたのだろう。

 さて写真のマルゴー製モデルなのだが、数年ぶりに押入れから出してみた。本来は、上の写真のグリップ部分にはコルト社の馬のマークがあったのだが、取れてしまい紛失。購入当時、何発か紙火薬を入れて撃ったので、カートリッジが火薬で汚れている。キチンと洗わなきゃダメだね。買ったのはブローニングの時と同じで、日曜の午前中に自転車で浅草へ、新劇場で映画を見てその帰りにマルゴー商店で買ったと思う。このマルゴー製ディティクティブはMGC製のものと比較するとあまりリアルなモノとは言えなかった。シリンダーの中心部分とリンクして本体に固定するための『ラッチピン』が省略されていた。だから上の写真のように床に置くと、シリンダーが勝手に開いてしまう。おまけにハンマーを手で起こしてシングルで射とうとすると、ハンマーの動きと連動してシリンダーを回転させる『ハンド』の動きが中途半端で、シリンダーが半分くらいしか回転しなかった。引き金を引くと残り半分が回転するので、何とか発火はするのだが、この辺は興醒めした記憶がある。典型的な「安かろう悪かろう」というモデルだった。それでもこの銃を持つと気分は赤木圭一郎だった。例によって独り部屋の中で構えては「恥ずかしいポーズ」してたナァ。そうそう当時は思春期の中学生だったから、あの映画の南田洋子に童貞奪って欲しい!なんて妄想もしてマチタ。昭和50年代の中学生が南田洋子で興奮するなよ・・・恥ずかしい(笑)。