第37話 隠れ家的なマニアの劇場
ラピュタ阿佐ヶ谷

 

ラピュタ阿佐ヶ谷はJR阿佐ヶ谷駅北口を出て線路沿いの路地を荻窪方向へ歩いて2〜3分。スポーツクラブ『TOAフィットネスクラブ』の裏にある劇場。
写真の通りのレンガ色したレトロな感じの建物である。
ここは地下1階がザムザという芝居小屋。1階がロビースペース、2階がラピュタ劇場。3階と4階が山猫軒というフレンチレストランである。路地裏に位置しているし、独特の建物はちょっとした隠れ家的な雰囲気だ。
オイラはここには5回来ている(2002年11月現在)。

 

観た日にちと作品は下記の通り。
2002年 6月22日(土) 『女の警察・国際線待合室』
2002年 7月 2日(火) 『月夜の傘』
2002年 7月20日(土) 『乳房よ永遠なれ』
2002年10月20日(日) 『才女気質』
2002年11月10日(日) 『火の鳥』

全て愛車ウルトラホーク2号(ホンダリード90)で出撃しました。孤独なオタク野郎のオイラは行動は常に独り。独りの時の都内の移動はバイクに限るよ。
 『女の警察・・・』は『可愛くて凄い女たち』と題して青江三奈特集という触れ込みで上映された作品。ご存知、小林旭主演の『女の警察シリーズ』の第3作なのだが、青江三奈は旭の旧知のクラブママの役で随所に出てきて歌を歌うだけでストーリーには全く絡んでこない。顔見世程度の出演しかしていないので、この作品を青江三奈特集で上映するのは適切でない気がするけど、他に適当な作品が無かったのだろう。『月夜の傘』『乳房よ永遠なれ』『田中絹代特集』で上映された。『才女気質』『火の鳥』は『
昭和の銀幕に輝くヒロイン』として公開された。『才女気質』は轟夕起子、『火の鳥』は月丘夢路特集。
 2階のラピュタは劇場というよりも試写室という風、キレイだが客席数も50席程度しかない小さな上映スペース。狭いせいかどの上映もほとんど満席であった。天気の良い週末にどうしてこんな無名の旧作上映で客が集まるのか理解に苦しむが、世の中には邦画マニア(おたく?)が多いという事か。
 規模としては自主上映に近いけど、こういうマニアックな作品をかけてくれる所は少ないので、貴重な常設館である。ACTミニシアターが活動休止している現在、都内ではフィルムセンターセンターくらいしかないもんネ。
 HPを見れば分かるが日活映画は他にも数作品上映された。いずれも過去に観た作品ばかり。オイラはオタクなので精神的には引きこもり状態の男だ。だから映画館という人の集まる場所は苦手だし好きではない。マニアの方は「映画は映画館で観るもの。」という主義の人が多いが、オイラは出来れば映画館はパスしたい。部屋で独りでビデオやBS&CS放送で済ましてしまいたい所だ。あまり人とは接触したくないのヨ。カッコつけて言わせてもらえば「人生一匹狼」と言った所かなァ。(『女の警察』と『月夜の傘』は過去に観たことがあるのだが内容の記憶が無くなっていたので行きマシタ。残りの作品は未見でした。)
 話しが脱線してしまったが、1階のロビースペースには上映される作品ゆかりの書物やチラシ&ポスターが展示されている。有料セルフサービスで特製コーヒーを飲みながら時間を過ごすことも出来る。駅から近いし、裏通りだが陽が当たってゆったりしている1階は大人の雰囲気・・・いやマニアの雰囲気の場所。
 3階と4階のフレンチレストランに関してはJOA王者のオイラには縁が無いので、どうなっているのかはわかりましぇん(涙)。

 

 

ラピュタ阿佐ヶ谷データ
オフィシャルHP参照